雲ノ平(黒部川源流域) 本文へジャンプ
第五日目 下山の日


2007年08月06日(月)
第五日目 下山の日
3時半にトイレで目覚める。 窓の外は星空。十分に寝たので、カメラと上着を持って、満天の星空の外に出た。 夜明け前の空を眺めていると、じわじわと寒さが身に染みいって来た。
樅沢岳に沈む。三ツ星オリオン
M42星雲がぎりぎり
赤いαベテルギュースが中央
そんな中、もう歩き始める人々かいる。今日は、一日遅れの台風一過、間違いなしだ。双六小屋の朝食は4時半と早い。相棒を起こして食堂の前で行列参加。
さっき星空を撮影している時に、傍をうろうろしていた人が一緒に食事まち。 この人、僕が起きるまで、隣に寝てた人、外は暗かったので、分かりませんでした。失礼しました。夕べは、イビキ煩くなかったですか?  彼、昨日登って来て、今日下りるんだそうで、でも笠が岳によっての下山だそうで、皆さんタフだなぁー。 僕は、ここから、降りるだけで夕方になってしまいます。
さて、4時半の朝食を食べて身支度。外で、モーニングコーヒーなどを頂き、日が差し込み始めたばっかりの双六小屋を出発(6:15)。
出発の時、
振り返って撮っちゃいました
稜線までは、しばらく日陰を行くので、寒いのです。でも、登りですから温まるんですけどね。 このアンバランス感が、上着一枚の処置(着るのか脱ぐのか)苦労のタネ。稜線に出ると、アッチチ状態。
稜線に出る前、
振り返って撮っちゃいました
今日は、雲一つなく快晴。でも、水蒸気が多いのか、少し霞んでいて、加賀白山、木曽御嶽山は確認できず。
晴れるとムービー録りやシャッター切りまくりなってしまい、歩くスピードが落ちてしまうのです。
稜線に出てから、
振り返って撮っちゃいました
双六小屋さようなら
振り返って撮っちゃいました
最近設置された花見平ベンチへは1時間半もかかってしまった。 ここで、ライチョウ親子を観察、あとは、氷とラーメン目指して、オット、鏡平でした、一気に下った(結構、みちくさしながら)のです。<休憩をとらなかったので、"一気"です)。
花見平から双六岳を
振り返って撮っちゃいました
まるで、サンダーバード2号
間もなく稜線歩きの終了
かき氷の待つ鏡平へ
ここから先の眺めは、未体験
笠が岳への稜線
弓折分岐から
槍ヶ岳
かき氷まつ、鏡平小屋
 鏡平小屋で、氷イチゴとラーメンは、定番です。まだ、9時なのにお腹に入ってしまうのです。不思議ですね。
今年も鏡平ラーメン
氷イチゴ 撮るの忘れて食べてしまいました
ここから下は、高度も下がっているので晴れた日中は、とっても暑いんです。 そろそろ、朝に新穂高を出発した人達と出会いすれ違うのですが、皆さん玉の汗を顎から落としながら登っているんです。
入道雲出現
ちょうどキレットの所に
今日は、本当に暑いのです。途中、大ノ間分岐で一休憩した後、シシウドが原、イタドリが原は日向で、 地面の石が日に焼かれて、その上を歩く僕たちは、太陽と石とから熱せられ、汗をかいて塩分が結晶化し始めた肌には辛い道です。
 これじゃ「人間塩焼き、石焼」登山道だ。
秩父沢で、頭から水をかぶり、自宅から持ってきた桃缶を流れに浸し、双六小屋の弁当タイム。今年は、桃缶と「エネルゲン」(ゼリー)も冷やしてみた。 すぐ上に今年も雪渓があり、冷たすぎる流れ。すぐにギンギンン冷えるのです。上手かったー。
双六小屋の弁当 すぐ上流に雪渓が残る
秩父沢
 元気を取り戻し、次の休憩地わさび平小屋を目指して出発。
次は、ひやむぎとスイカが歩くエネルゲン。もう、食べる事しか頭にないのか?林道までやってくるとホットするんです。 そこからは、木陰(美しいブナ林)と車も通れるしっかりとした路面で安心なのです。 林道を歩き始めた、この辺で、地面が上下にユサユサ揺れた気がするんです。いつも。数年前の焼岳群発地震の揺れを思い出すんです。 怖かったぁー!今回は揺れてません。あったり前かぁー。
すいか!! ひやむぎ!!
わさび平小屋からの林道で、昨年から大きな昆虫網を振り回している人が沢山いるんです 。行動が、なんか変なんです。後ろめたい気持ちがあるのか、登山者が側を通過する時には、何するでも無くグループの会話もなくウロウロしているんです。今年も居ました。夫婦みたいな二人と林道を長時間一緒に歩いたのですが、二人の会話まったくなし。こちらとも会話なく、ただただ歩いていました。腰に金属製三角紙ケースを着けて。

 今日のゴール新穂高へは、去年より1時間遅い16時到着。
無事、全行程が終わり、その晩は、体にご褒美です。ただ、コンパクトデジカメが調子が悪く、料理の写真が撮れていないの残念。
夕食献立
 足早に追い越して行った人たちは、今頃、家に着いたかなぁー(まだ、でしょう!)なんて、考えながら夕食後は即寝&爆睡。

夜明け前

双六小屋の朝飯

朝陽

かっこいい 笠が岳と双六池

大キレット

ハクサンフウロ

ハクサンイチゲと槍ヶ岳

弓折稜線(中央の雪田が花見平)

花見平の花

シナノキンバイ

花見平全景

ヤマハハコ

ミヤマリンドウ

シナノキンバイ

鏡池

コオニユリ

シシウドのつぼみ?

秩父沢を渡り下ると
槍ヶ岳も見納め

わさび平小屋の明るいスタッフ

なにチョウでしょうか?

林道ゲート脇の花

終点