4日目 黒部源流域漫歩の日(8/7)
雲ノ平山荘6:10 → 7:20祖父岳分岐7:30 → 8:00祖父岳頂上8:15 → 9:20岩苔乗越9:20 → 10:32源流域石標10:46 → 11:30三俣山荘12:20 → 13:06三俣峠11:13 → 15:00双六小屋

夜中にトイレに行った際に覗いた窓の外は、月夜。でも、朝起きたら小雨。
がっかりである。最近、雨具無しで雲ノ平小屋出発が無いです。

5時の朝食、早いもの順ですが10分前になっても食堂の前には行列できず。朝食を弁当にして団体は出発したみたいで、他にも朝弁にして出発した人がいたみたい、食堂は、夕べとは違ってスキスキ。

雨でも歩くっきゃ無いのです。
基本的に予備日を設定している訳では無いので、身支度をしてイザ出ァーツ。としたいのだが、雨具着ようか止めようかでグズグズ。
結局、雨具着て出発した時は、皆さん殆ど出発した後。
大阪人夫婦と一緒でした。彼ら、また薬師沢を下って折立てに戻るのが本来の予定。
しかし、昨夜は、危ないから五郎まわって戻ると言っていました。なのに、入口前の昨日登ってきた坂を下っていったんです。
薬師沢下る気なのかなぁー?と思っちゃいました。
テント場へは、小屋の横からダラダラ坂を下りって行くのが普通なんですがねぇー。我々が、ダラダラ坂を下ってゆくと、大阪人夫婦も薬師沢では無くこちらに向かってやってきました。そう、昨日の到着は彼らヘトヘトで小屋の周囲の道を把握していないだけだったみたい。出発の時、挨拶無かったから、てっきり薬師沢くだりに変更したのかと思っちゃいましたよ。テント場へ登り詰める手前のコバイケイソウ群生地は期待したほど豊作では無かったです。何年か前の豊作の時は、これは物凄い数のコバイケイソウだったんですが、今年は疎らで、むしろ不作かも。

霧の中、出発

小屋の下の木道を行く大阪人夫婦

コバイケイソウ

先を行く大阪人夫婦、登りきった所がテント場分岐

テント場分岐

昨夜の雨の為?池塘だらけ


 テント場の水場へは、今年は行かないで済む様に昨夜湯冷ましを買ってペットボトル満タンにしておきました。
水場へ行って、正規ルートを行こうとスイス庭園方向へ戻ると、かなりのロスになりますから。水場からの直登りルート立ち入り禁止は、一昨年から。禁止ロープが張られてから2回、濃い霧だったので無視して登りましたが気が引けていたのと、今年、昭文社の地図もルートの記載が無くなっていたので、大決断。遠回りルートです。

本年度、唯一の初めての道。多分、岩苔小谷側の雲ノ平縁を歩いたのでしょうが、霧で何も見えなかったです。暫らくすると、見慣れた水場からの直登りルートと合流し、少し行った先に祖父岳登頂と巻き道の分岐。雨はしっかり降っていたが、ここで一休み。登るか巻くか、巻き道行ったら去年と同じ、登っても何も見えそうに無い。

左に行けばスイス庭園。何も見えない筈だから左へ

コイワカガミ

アオノツガザクラ

キバナシャクナゲ

雲ノ平溶岩台地の縁、谷底は岩苔小谷。でも、何も見えない

ハイマツのトンネル

ここからテント場へ下降できるが、今は立ち入り禁止

ウラジロナナカマド

祖父岳登頂と巻道(日本庭園)への分岐


風もそんなに強くなさそうなので登る事に、祖父の登りは30分、この間にオコジョ、雷鳥親子と出会ったのは何年前かぁー?今年は、何とも出会わず、ケルン乱立の祖父岳頂上へ。
相変わらずガスの中、そよ風程度だが風があり、立ち止まると寒そうなので、少し下って風の無い所で休憩。ここでGPSの電池交換中に、大阪人夫婦に追い越されました。
彼ら、水場に行って、直登りしないで正規ルートをやってきたみたい。
これ以後彼らとは会わず、多分五郎経由で折立てまで無事に帰ったんでしょう。

祖父岳はじめのケルン

以前は無かった頂上マーク?広くて、どこが頂きか分からないのです

頂上平原から出口。風をさけてここで休憩


さぁー、ここから岩苔乗越しまでは、晴れていると最高の稜線。眺めよし、地べたの植物よし、奇岩ありで大好きなんですが、今回は、ガスで視界は、周囲10数メートル。でも、楽しんで歩きました。妖怪出現場所以外は。
あの稜線で、妖怪出現なんか在りませんよ!まして薄暗いけど真っ昼間です岩場の急降下が苦手なんです。あの稜線に一箇所それがあり、僕が大騒ぎするので、先を行く相棒が、その場にさしかかって発した掛け声でした。雨具を着ての通過は、やっぱり厄介でしたが、以前とは違って、瘤つきロープ2本と木製数段梯子のお陰で意外とすんなり通過しちゃいました。


乗越し直前の雪渓は小さすぎてショートカットに使うには怖かったので、正規岩場乗り越えをして岩苔乗越に到着。
 誰ぇーもいない、全く周囲が見えない、岩苔乗越。即、迷わず源流下りです。見渡しが無いと苦労して登らないのが主義。

岩苔

びっしっり岩苔

ウサギギク

オンダテ

岩苔乗越

にわか看板 下りる先に団体さん


下りは長かったぁー。道の傍まで残っている雪渓を見ながら、源流標識石の脇で、本日2回目の休憩。雨降りは休憩回数が減って、時間節約できるんですが、その分疲れます。弁当は食べる気になれず、ワッフルかバームクーヘンか?何を食べたか記憶ありません。

岩苔乗越を下り始めて直ぐに、団体を抜く。後ろから来る熟女団体(動画はこちら

途中で何度か沢を渡渉

自由な流れ。勝手に流れてゆく

キヌガサソウ

トリカブト と クルマユリ

ショウジョウバカマとコバイケイソウ達

シナノキンバイ

源流域標石

天気好転?雲底が上がって霧が晴れてる。(この時だけ)


源流標石の脇で休んだ後は、ひたすら三俣山荘まで登り。
余り急な険しい道ではないけれど、雨は降っているし道がもう川状態で長く感じなぁー、今回は。

一瞬、黒部五郎岳のカールが見えたのだが、シャットー切った時にはガスの中

ハクサンフウロ

シシウド

三俣山荘登りも、そろそろ終わる頃  雷岩

 


三俣山荘では、カレー&ケーキセット。カレーの盛り、多いのを忘れてました食べ終わって、お腹が苦しい。休んでいると、同じテーブルにやって来た女性(夫婦)に挨拶された、勝手に銘銘:雲の夫婦。記憶無いんですが、昨夜は雲ノ平山荘と云う事で、多分そこで一緒だったんでしょう。彼女たちも、双六まで行くとかで、稜線行くか巻き道行くか悩んでいました。雨は止むどころか強くなり時々ピューと音をたてて風が吹きだして、もう、嵐の様。(2週間前の槍の時に比べたら、まだまだOKよ)なので、お腹こなれていないけど、シュッパァーツ。

カレー食べちゃいました。写真撮らないで。

ラーメン

チョコレートケーキ(雲ノ平と同じ)


ご飯食べすぎで、これからの登りはシャリヘタかなぁー、と思っていたのですが、嵐のおかげでヘタる暇なく、それも通常の15分短縮の45分で三俣峠に着いてしまいました。三俣峠では、雲の夫婦に追いつかた。「どっちから行くの?」「巻き道、眺めないし、雷怖い」雲の夫婦も、じゃ巻き道だといって先に行きました。体調整えて(休憩なんかしてられない雨と風)巻き道を行く事に。あっと言う間に、三俣カールの底(いつもの休憩場所)に到達、当然腰を下ろすような天気じゃないので、そのまま進みます。
いつもなら、「未だかー、未だかー、どっこいしょ登り」なんですが、これまた、アット驚くほど早くに現れました。

雨の巻道を行きかうカラフルな雨具達


「どっこいしょ登り」。ガァー〜ン!滝になってやがる。
それでも、カラフルな雨具をまとったヒト達は飛沫をあげて黙々と登ったり、下ったり。
避けることの出来ない滝登り。
だって、残された選択肢は稜線なんですが三俣まで1時間以上戻るのは非現実的。我々も躊躇すること無く突入!!

どっこいしょ登り全景

激流、どっこいしょ中

急傾斜部分のほぼ中間点 ムービーはこちら

どっこいしょ登り、ほぼ完了  ムービーはこちら


冷たい水が、やってきます雨具の袖口から腕を伝ってわきの下へ。
「オーッ、冷てー!」ゆっくりでも確実に足場確保して進めば、まぁー、この状態は5分も耐えれば終わるのです。
傾斜が緩くなって、流れの中を見ると小石が流され始めていました。
頭に当たらなくて良かったぁー、ヘルメット持ってきていないのですから。

「どっこいしょ登り」が終わると、大体1時間で双六小屋に着くのです。
でも、今年は双六小屋への急降下手前広場にやけに早く到着。
そして、急降下が、ちっとも急に感じられず、「中途半端な緩やか下り!」は相棒と一致した感想。

双六岳への分岐

今年も、双六ペリカン岩


 じゃーん、15時過ぎに土砂降りの双六小屋に到着。
予想では16時。とっても早くに、巻き道では無休憩で歩き通せました。
大雨さんありがとう。到着時は、強い雨で到着の写真を撮るのを忘れてしまいました。

受付で、名前を告げると、「あっ、(待ってました)お疲れ様でした。いつも有り難う御座います。」だって。
嬉しいねぇー。名前を覚えていて下さるなんて。今日一日の疲れが、いや、折立てからの疲れがブットビます。
でも、「昨年の秋以来ですね。」と言っていたから、誰かと勘違いしていたのかなぁー?

 今年も去年と同じ部屋。この部屋、気に入っています。全部着替えて、一服だー。
本日、殆どタバコ吸えて無いんでヤニ切れ状態っス。仮に火がついても大雨で直ぐにボソッと雨粒が命中して消えるのです。
ついに、双六小屋も屋内禁煙に!!いいですよ、庇の下で吸いますから。気持ちよく。思いっきり喫煙です。
そしたら、横にいた色黒若者が、「僕たち、西鎌の予定が停滞だったんです」と話しかけられた。後で知ったのですが、彼は某国営放送のスタッフ。元山小屋の従業員らしい。停滞の同情を要請されてもねぇー、答えようがありません。

 双六小屋の食事は、4時半4時半。朝が早いのも嬉しいねぇー。従業員の皆さんは大変でしょうが。
食事も、今回の山行きを終えるに相応しい豪華食事、今年からワインのグラス貸して貰えて感激。
去年までは、湯呑みに注ぐワインでしたからぁー。

夕食の際に、席が隣の人とお話(山小屋では、ごく普通に見知らぬ人と会話が弾むのです)
彼ら、三人(男1、女2)。
山口からやって来たそうで、交通手段で我ら東京人には想像もできない苦労があるらしい。
東京は日本の中心ですからねー、でも、富山は遠いですけど。
山口からは、JR乗り継いで富山に、そこでレンタカー借りて、新穂高に駐車。
小池新道を登って来たらしいです。明日は西鎌を行って槍ヶ岳へ。
たぶんその後は、新穂高に下るのでしょうが。駅レンタして、登山口に何日か置きっぱなしなんて始めて聞きました。
去年は、折立て駐車だったそうで、いろんな人がいるぅーダ。

双六小屋の食堂は確か80名入るが、食事2回戦目は疎らな入りだったような。
(この日は、少ないのかなぁー。以前、4回戦ぐらいで夜8時ごろ夕食だった事あったっけ。天気商売ですね。)
食事が終わったらやる事無いから寝ます、は昨日まで。ここは違います。食後のコーヒータイム。
でも、なんだか玄関が騒がしい。
つられて外に出ると、小雨だが鷲羽岳が見ているではありませんか。
早速、デジガン取り出し撮影です。雨も止み、空には青空も!
澄んだ空気の中で、皆さん夕暮れ鑑賞、夕焼け撮影会状態です。
今日一日降り続いていた雨が、やっと止んでくれたのです。山口三人組みも小屋食堂窓の傍で鷲羽を眺めて居たので、傍に行くと食堂の熱気で温かいのです。特等席だぁー。
温まっては、カメラもって、前面に出て撮影。寒くなったら食堂窓の傍へ。何度繰り返したでしょうか。その間、雲の夫婦にも会いました。彼ら、折立てから1日で雲の平にやって着たんです。明日は、笠が岳ピストンして、黒部五郎へ行くそうで、タフだぁー。雲の夫婦たちは折立てに車あるんで、戻らなぁーアカンのです。そう、巻き道の「どっこいしょ登り」の滝の話をしたら、あれは、大した事なかったそうで、「それより前日の薬師沢からの漬物石登りが物凄い滝でしたからぁー」でした。

雨上がり

燕山荘の上に雲ひとつ

鷲羽岳と祖父岳

笠ヶ岳

餓鬼岳


双六から笠ピストンで五郎戻り、出来たのかなぁー?
 夕焼けも収まり、すかっり冷え切ったので、小屋の中でコーヒーです。ちょうど天気予報をTVが放送中。明日も駄目みたい。
前線が、この上に乗っかってるぅー。
 もう、寝ました。大きめ布団1枚に1人で。たぶん、20時ごろ。

夕焼けだったのですが、夜中には再び雨が降り出していたみたい。