|
|
|
|
朝、目が覚めると、強烈な雨。時刻は、5時過ぎ。
朝食を5:30に頂き、荷造りすれど雨は止まず。雨降りの朝は、皆さんの出発遅いのです。先ず、五光岩ベンチの二人組みの、お一人が源流徒渉点の水量を気にしながら三俣山荘目指して出発。我々も予定では、三俣山荘。徒渉点は、増水すると膝まで水に浸かるとか、今日は靴が水没するくらいは覚悟をと小屋の人に言われて出発のタイミングを考える。小屋の玄関は大混雑。そんな中、「ここのチェックアウトは何時ですか?」の質問に、答えに困る小屋の従業員。(山小屋にチェックアウトなんてあったっけ?)「掃除の邪魔にならないよう荷物を廊下に出してくれれば何時でも良いですよ」が答えだった。雨がひどいのです。みんな出たくないのです。暖かい小屋に居たいのです。続いて、埼玉の四人組が出発。「ここで、お別れだ」「気を付けて」とお互い別れを惜しんでの出発。彼らは、高天原から薬師沢、折立の予定。
我々は、昨日楽しみしていたが到着が遅れた為、食べられなかったケーキセットをオーダー。
靴を水没させて、三俣へ行っても時間があまる。高天原に行ってしまうと、翌日の工程が長すぎる。でも、高天原は行ってみたい。小屋の人と相談。高天-三俣、そして三俣-新穂高も無謀では無いとの事。立川の親子は、高天原-双六を一日で歩く気で、今日は高天原を目指す筈。
抹茶ケーキを食べながら大決断。あの親子が行くのだ。僕達も、今日は、高天原へ!!! 「行くっ!」と決めたら、ウキウキ気分。今回の山行きで、初めてアルファー波が出始めた自分がわかる。地図を1枚しか持って来なかったので、小屋で1枚買い足し相棒とそれぞれ1枚ずつもつ事に。寒いので水筒にお茶を買う。スポーツ飲料は、太朗で補給した水で作る。(ここの山小屋、毎年、水補給はテント場まで行かないと出来ないので、太朗の水を使う)
立川の親子より早い出発。
ちょうど、雨は小ぶりになった。さぁ、出発。8:20 |
昨日小屋の入り口目指して登った道を下り、木道に出たら右折。少し行くと、左手に木道から離れて登って行く道を見つける。ゴロゴロした大きな石の上を歩く道を暫く行くと頂上部に達する。8:45。
頂上部からはそれを超えるように道が付いていて、一旦下る。最下部へは直ぐに到達する。9:05。
そして、本日二度目の登り。同じ様な状態の道を、少し行くと二回目の最上部。ここは、少し手前から目標物が認識できる。ロボット雨量観測装置だ。
ここで立ち休み。9:20−9:30
ガスの動きが速く、さっき下った道が見えたり隠れたり。
我々の後ろに数人いる事が確認できた。道の側には気付かなかった大きな雪渓が在ったりしていたんだ。
少しナダラカな道を、来た方向とは反対に進むと、直ぐに石の積み重なった道となり下り始める。対岸が見える。大きな石がゴロゴロした場所で沢の始まりの様な所であった。相棒は、身軽に最下部まで降りてゆく。上から眺めると、全く幻想的である。雪渓が大きく残って、その下流部に水溜りが出来ている。
気がつくと、相棒は水溜りと雪の境目辺りに降りていた。9:38 奥スイス庭園の始まりのようだ。
ここは、地面が濡れているのでリュックも下ろさずしばし立ち休み。後から来た人たちに抜かれる。
ぬいって行った人々:若いピアス女性1名。立川の親子。一人のおじさん。他。
超ゆっくりペースで進む。木道が無いんです。どうしても足元の可憐な花達を踏んでしまうのです。今回、木道って滑って嫌だったのですが、ここでは欲しかった。可憐な高山植物を踏みつけなくて良いように。
この様な穏やかな道が何時までも続くわきゃ無い。直ぐに、大岩の下りが始まる。10:05
しかし、おりた先に平坦な場所が見えている(詩の原)。更に、そこから、一段下がった場所があり、立川の親子はそこで休んでいるのが見える。
雨も殆ど止んできた。我々も、立川親子の居た場所でリュックを降ろし休憩。10:55−11:10
腹減った。しかし、今日の弁当は二人で二個だけ。仕方ないので、カロリーメイト+チョコレートを食う。 |
|
|
|
出発すると、直ぐに道を塞ぐ様に出来た大きな水溜り。まわりは泥濘。踏み込んだ片足が抜けない。大いに焦った。大きく笹薮の中を迂回して通過。いよいよ樹林帯の急下降が始まった。真剣に降りたので写真なし。丸太で出来た、ステップが不揃い&広幅ステップ<足が届かない?>&体重掛けるとズルッとすべり降りて止まるステップ の階段にお世話になりながら降る事、1時間20分。ようやく
高天原峠に到着。12:30
ここで、大休止。弁当+カロリーメイト+せんべい。出発は、12:55 |
|
峠に到着した時は日ざしがあったが、出発の時になって小雨が降出す。
峠を過ぎて未だ降る。右斜面からは、いたるところ水が流れ落ちてくる。
転ばぬよう、滑らぬよう、最新の注意を払って進む。この様な場所での相棒との合言葉?「コマタ。コマタ。」暫く行くと、平坦だが「道?」か川状態のところを行く。
初めに丸太橋を渡ったのが13:50。二度目に渡っる大きな川の丸太橋で、昼前に抜かれたピアス女性に遭う。高天原で入浴しての戻りで、これから雲ノ平に向かうそうであった。俺達、遅いのか?彼女が早いのか?
二度目の丸太橋を渡ってからは、難なく高天原山荘へ到着。腹減っているのか、途中の道端に生えているドデカイ茸を落ちているアンパンに間違える。高天原山荘は、道の左手前方に突然屋根が見え驚いた。普通、小屋に近づくとエンジン音か排気の匂いがするのだが突然現れた。
そんな訳で、正確な到着時刻の記録なし。 |
|
テラスに、埼玉の四人組。再会を祝して大騒ぎ。周りの方、ごめんなさい。
受付を済ませ、荷物を放り出し、小屋の人に薦められ合羽を脱いで温泉へ。憧れの温泉が目前。感無量。 到着したが、入浴前に、チョッと竜晶池、夢の平へ。 夢の平では、高山蝶が何かいいたげに僕達の周りを舞う。<チョッと不気味>
高天原温泉、硫黄が黄色く体に引っ付く、久々の濃い温泉。大変満足。 |
|
|
入浴でサッパリしたが、濡れた靴下&濡れて重たい靴を履くのに大苦労。腹減った。何とか、小屋に戻ってくる。 テラスに、Mが居る??
まさか、「天気悪いし、家でゴロゴロしています。」と、休み前に云っていた、会社のMが居る!!
近づいて見ると、やっぱしMだぁ! 彼も、此方を見ているが、私とは認識していない。
キョトンとしている。 「M!」。やっと、認識してくれた。
どうやら、昨晩に続き連泊のようである。今朝の雨で連泊を決め、今日は温泉三昧。
僕達は、ここまで途中2泊しないとやって来られないが、途中1泊でやってくる豪傑だ。それも、彼はテント自炊が基本。荷物多いのです。
腹が減ってヘトヘト。しかし、ほったらかしの荷物を片付け、着替える。
初めて、二階の寝床を確認。床、傾いています。でも、広めの布団1枚に1人。
通路も確保されて、大感謝。
テラスに戻るとMは、自炊を始めている。今夜、また風呂へ行くそうな。
6時。待ちに待った夕食。初めての高天原山荘の食堂は、あまり広くなかった。
食事、美味しかったです。一品、他の小屋より多かった様な気がします。
立川の親子と向い合せでの夕食。実は、ここで立川のお父さんとは初会話なのです。
どうやら、Mとの大騒ぎは、みなの注目を集めてしまったようです。 |
食事後、直ぐに眠りにつく。夜中、トイレの窓から外を覗くと、外は月夜で明るく青白く草が幻想的に照らし出されていた(写真なし)。
高天原山荘は、非電化。しかし、トイレの入り口は、自動ドアでした。
それも、スライド式ではなく、引き戸です(ムービーなし)。 |
|
|
|
|
|
|