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 薬師に登る団体さんが3時起床! かなり山行きに慣れた方達で出発準備は、静かでした。出入り口近くの寝ている私達に気遣っての出発。
同室に残ったのは、私達を含め3パーテー。4時過ぎには皆さん起きて活動開始。
 食事後も、ぐずぐず。僕は、太郎小屋のラジオ体操が好きです。毎回、参加してから出発です。 山奥の人工的騒音なし、清々しい空気を思いっきり吸っての朝のラジオ体操が大好きです。
今回も、参加すると出発が遅くなるので嫌がる相棒には了解もらっていたのですが、雨の為中止。大変残念です。中止は初めて<1/6の確率>です。ラジオ対応する為だけでも、来年くるかなぁ。
 遂に出発の準備が出来てしまいました。
同室で最後の出発が常だったのですが、今回は1パーテーを残しての出発です。7:10
 残った人々は、4人。「今日は、雲までだから遅くても大丈夫!」だそうで、7時半頃の出発予定だそうです。
   勝手に命名:埼玉の4人組み。
太郎平から薬師沢小屋までは、出発して少しはナダラカ、直ぐにグイグイ下り、沢の流まで下ります。
この、グイグイ下りで埼玉の4人組に追い越されてしまいました。まだ、7時半前だよ!。さては、7時半までゆっくりするつもりが、我々が出発してしまって誰も居なくなったので焦って出発したんですか?

下りきった第一徒渉点にも、昨日と同じ様にベンチ新設。
ここで一休み。8:08

雨降り続く、ベンチに座ってチョコレート。そこに、挨拶なしに(文句ではありません)で隣のベンチに三人組が来て休憩を始める。三人間の会話も少なく、なぁ〜んか暗い雰囲気。勝手に命名:暗い三人組。
我々は、彼らを無視し(挨拶なし)で出発。8:20
 ここからは、晴れていると素晴らしい雰囲気のエリアなのだが、雨降っている。
程なく、第二徒渉点通過(8:28)、第三徒渉点(8:57)。
途中の薬師沢展望ベンチでは、小休止。暗い三人組が通り過ぎて行く。次のベンチへは、彼らが先に到着し、休憩中。我々も休憩。女性が写真を撮ろうして移動するが、二人は気付かず。女性が濡れている木道で滑る、思わず僕が「っあ!」と声をだし、二人が気付く。しかし、その場に居る5人には会話なし。やっぱ、暗い。出発は、我々の方が先だが、途中で抜かれ、カベッケ原に着いたのは彼らが先。10:00
 ここで、我々は何時も十分休む事にしている。この先、直ぐに小屋があるのだが、チョッと高度感あるやせ尾根通過に備える。太郎で作ってもらった弁当三つの内の一つ<おにぎり二つ>を二人で食べ、十六茶を飲むのだ。
既に、お腹が空きすぎ途中でカロリーメイトを1本ずつ食べているのだが、おにぎりを美味しく完食。雨小ぶり。山の斜面の樹林からは霧が立ち登っている。あがるのか?十分な腹ごしらえをして出発。10:25程なく薬師沢小屋到着。10:40 雨よけのシートが掛かった場所を確保し、休憩。
 ここでまた、食べるのです。東京で買ってリュックにある「モモ缶」には手をつけず、小屋で売っている同じ「モモ缶」を買い、爪楊枝ニ本をもらって糖分補給です。
いつの間にか、後ろに暗い三人組が立っている。(雨が激しく小屋の庇の下に) 彼らも、缶詰を一人一缶ずつ持って食べている。「モモ缶」は一つしかなく買ってしまったから、残った「みかん缶」ダな! 今年は、DVCムービーを持ってきているのだが、ここで「露付き」発生。以後4時間ぐらい使用不能。
さて、疲れもとれたので、雨の中を出発。10:55
私にとって、ここが最大の難所。高度感満ち溢れるつり橋&鉄梯子下り。
今回は、雨に濡れ滑りそう!!梯子を下り終わり、上を見ると、例の三人組が黙って見下ろしている。 川原で身支度をしていると、難なく三人とも下りてくる。何を話したか記憶していないが、初めて言葉をかわす。三人組は、先に登り始める。
急登り開始。11:05

登り初めにも、チョッと長めの鉄梯子が一つある。昨年までは、梯子ごとグラグラ揺れ、私の頭の中も「このまま倒れるのでは」とクラクラ揺れた。今年はしっかり固定されていて、まぁ何とか。あとは、ひたすらよじ登るだけ。合羽を着ての登りは初めてだが、着ていなければ三時間しっかり登り続ければ終わるのだ。
途中、三人組とは休憩毎に抜きつ抜かれつ状態。だんだん挨拶するようになる。
 雲ノ平の木道開始点に到達したのは、14:30。約三時間半のひたすら登りであった。今年も登りきれたという達成感が、それまでの汗に変わって体中に満ち溢れる瞬間だ。
なお、木道開始点に到達したのは、後から出発した我々であった。
他人を抜いたのです。此れは全山行きでめったに無い事です。快挙!
 木道開始点から少し進んだ所にある広っぱで大休止。彼ら三人組もここで休憩。
我々は、太朗の弁当を一つずつ食べる。その間、彼らとは、通常の山行きでの人との会話が出来た。彼らは、名古屋から来ていて、新穂高に抜けるそうで、テント泊。夕べは、薬師峠、今晩と明日は雲ノ平、明後日は双六の予定とか。雲に連泊して、身軽に温泉だそうです。
勝手に改名:名古屋の三人組。遅かったので、小屋到着時間が気になり、腹ごしらえをして、早々に出発。 途中、三人組に追い越されるが、アラスカ庭園で声を掛けられる。「休んで行きなさいよ。そして、写真とって」といわれた。アラスカ庭園と書かれた棒の前で、背景が全て乳白色の三人を撮り出発。去年発見した、黒部川見下ろし展望台は見つからなかった。途中、2回休んだだけで雲の平小屋に到着。15:50

 小屋では、埼玉の四人組が既に到着しており、立川の親子の子供がホットミルクを飲んでいた。小屋の乾燥室は超満員。最低限ズボンだけはと壁の釘に引っ掛ける。
 夕食は、到着が遅かったので2回目6時からと告げられた。狭い小屋の中で着ていたもの全てを着替え終わったのは4時半頃だった。着替え終わって、自分の寝床で休んでいると、窓側の人が「山が見える!」と発した。僕も見せてと低い天井に頭をぶっつけない様に這い出て見ると、ガスが薄らぎ三俣蓮華岳が見え始めていました。
 慌てて外へ。見る見る霧がはれて行き、5時頃には周囲の山並が見えてきた。五郎、笠、三俣、祖父、ワリモ、水晶が一望できた。明日は、見られないかも知れないと皆さん盛んに写真を撮りまくっていた。小屋の周りは大騒ぎの状態。二回目の食事に人が集まらないので小屋の人が案内に外に出てきた。
 夕食は、大きな揚げたてエビフライ。白ワインを別注文。美味しく頂きました。
6時過ぎには、もう食事を終えて外に出ていました。雲の無くなった雲ノ平周辺の山姿を、今夜この小屋に泊まる人達と共に堪能しました。(もうチョッと静けさが欲しかった)しかし、今年は気温が低かったです。まだまだ、眺めて居たかったのですが寒くて小屋の中に、そして、食堂でコーヒー。あとは、寝るだけ。
夜中、トイレに起きた時、外を覗いたのですが濃霧。
今年の寝床は、トイレ臭かった。しかし、一人布団0.9枚スペースは、感謝。

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