2010年 
夏の山行き 〜三度目の槍ヶ岳〜


 8/1(日) 登頂そして下山の日 (槍ヶ岳山荘→登頂→徳澤園)

 長い距離を歩き下る日の始まりは、廊下で出発準備をする人々のハングル語の声で目覚めでした。
まだ、4時にならないので布団の中でうつらうつらしていましたが、彼らの予定はこれから穂高山荘までの筈。
タフ過ぎです。

さて、4時になって我々も行動開始です。先ず、外の様子を偵察。風無く、晴れ。
これだと、登頂拒否する理由が無いです。朝食前登頂コースの決行です。
布団を片付けて、荷造りスペース確保。サブザックを出し、水と菓子類を入れて準備完了。
何か胃袋に入れなくては、途中でヘタリそう。ヒュッテ大槍弁当の残りをたいらげて準備完了。
(残り弁当、保管していて良かったぁー。後、ランチパック1袋しか残っていないので食料不足でした)

5:07  もう下って来ています


上半身にだけ雨具を着て、まだ日陰の槍の肩を出発です。

はじめは、傾斜が急な登り(どって事無いです)
それが、すぐに岩の上の歩き(こんな所で落ちたら恥ずかしい気持ち)
2-3回折り返しているうちに、足元にあったペンキマークが急に立ち上がって、目の高さ、頭上へと続き、一気に上の方へ。
こんな所あったかぁー?そして、相棒は、また道を外れて進む。「おいっ!そっちじゃないよ」気が抜けません。
岩のでっぱりを掴みのよじ登り、数メートル登って大きな岩を乗り越えたみたい。小屋からは見えない所に到達。子槍が直ぐ傍に!
そこは、道が少し広めでも、距離は短い。すぐによじ登りルート。
よじ登り、そしてよじ登りをしているうちに頑強そうな梯子にたどり着く。
途中、数段の踏み段みたいな梯子があったみたい。去年の記憶には小さな階段なんか存在していません。
梯子を登り切ると直ぐに、岩に鉄筋棒が何本も突き刺してある場所へ。今度は、この鉄筋に手を掛けて腕力登山。
その後、上り下り共通ルートをよじ登るんです。途中、数段の踏み台みたいな梯子をつかって、下る人とルートを譲りながら登って行き着く先には、またもや頑強な鉄梯子。
見上げると、更にその上にも長ぁーい鉄梯子。見ていても体は進まない。
鉄梯子に取り付き、登る。ステップの一部に岩に当っていて、靴がしっかりステップに踏めない所あり梯子。これって、ドキッとします。梯子の裏の岩を少しだけ削っておいて欲しいものです。
最後の梯子は実に長い。このときばかりは、自重の凄さを感じてしまいました。俺って、重いなぁー。
でも、今回は、心臓ドキドキパコパコ無しで、無事登頂。

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5:09  登頂開始

5:28 

5:39  頂上 到達

疲れました。
頂上では三角点付近に座ってばかり。

穂高方面

薬師岳方面

6時、下降開始です。
よく覚えていませんが、先を行くのは俺で、相棒が追ってきたような記憶です。
頂上からの下りは順番待ちでなかったのですが、上ったときの順のパーテーで降りていたようで、肩まで戻ってきた時に後ろの親子がハイタッチしていました。

去年、ハイタッチを相棒とやったのを覚えていますが、今年はハイタッチこそしなかったのですが、相棒やはりかなりのハイ状態です。証拠ビデオをアップしたいのですが本人の名誉のため止めておきます。
なぜ、あのような場所へ到達するとハイになるのか?疑問です。

館内に戻ると朝食を済ませるようにと、よーく聞こえる館内放送。
食堂に行き、食べ始めると、あの登頂親子が隣で朝食を始める。
お互い、ずーと一緒だったので会話は無いが目で挨拶。(恐怖の同時体験仲間ですかねぇー)

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6:25 登頂 完了

6:34

7:24


弁当を受け取り部屋で荷造り、体調つくり。トイレ2回も!!
広い山荘内には、客が殆ど居なくなったころ、部屋を後にして玄関へ。
キッチン槍で焼きたてクロワッサン&コーヒーです。
徳澤園へ、5時目標に向かうことを連絡。
 
食べ終わって、いざ出発。
隣のテーブルに穂刈さんがいらしていたので、
「社長、お世話様でした。いいですねぇー。気に入ってしまいました。また、きまぁーす。でも、上野でもお会いしましょう。」といって外へ。

今日は徳沢まで。天狗平へは寄らない予定なので、時間的にまだ余裕。山荘前で少しのんびりと過ごす。
すると後ろでドターァン。振り返ると窓を開けた穂刈さんが此方を見ていた
「降りるのですが、この天気、もったいないからもう少し居させてください」
何故、こんなに彼と出会うのでしょうか?

さぁ、8時出発です。
まぁ、グリーンバンドまではゆっくりと、転ばぬように急傾斜を下りましたが、日差しがあり暑くて、もう死にそう。
途中から、福岡からのご夫婦とは抜きつ抜かれつ状態。
その、奥さん。昨日虫に刺されて右目が腫上り状態。こんな、きれいな景色の中、右目が殆ど開けていないのです。辛そうでした。

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8:05
下山開始

8:53
殺生分岐

9:03


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9:44
坊主岩小屋 通過

9:49
坊主岩小屋分岐 通過

10:02
ポンプ小屋広場
 休憩開始

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10:13
ポンプ岩小屋
 休憩終了

10:37
水沢
 休憩開始

10:46
水沢
 休憩終了

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11:18
滝見岩 通過

11:28
天狗原分岐 通過

11:47
大岩手前  休憩終了(11:38-)


下るに従って気温上昇がはっきり分かるんです。グリーンバンドを超えたら暑くて地獄ようです。でも、花の種類が一気に増えて楽しいです。途中、暑くて何度休んだ事か。
今日は横尾で一泊の虫刺されご夫婦は、大岩の上に上がりのんびり休憩。そこで抜いてからは、会っていません。
無地に、横尾に着いたのでしょうねぇー。
大岩を過ぎて、未だ傾斜が急な所で登って来る2人組とすれ違ったんです。
後ろを歩く1人が、「あと1時間ぐらいですかねぇー?」と話しかけて来た。
思わず「何処まで?」と、聞き返してしまいました。
変な所で変な質問されたもんです。
だって、天狗原分岐なら直ぐそこ1時間は、絶対にかからないし、次の分岐の坊主岩小屋下分岐は1時間じゃ着かないから。
「何処まで?」の応えは「槍ヶ岳山荘」だったんです。
おもわず「無理だよぉー、4時間はかかるんじゃない」
二人とも、ヘトヘトでがっかりした様子でしたが、登りって行きました。
履いているジーパンが暑苦しそうでした。

乗越沢(槍沢大曲道標)辺りからは、かなりの数の韓国人とすれ違い、アンニョンハセオーやアンニョン ハシムニカやアンニョンの連呼でした。
山に来て、韓国語講座かよー
もう、疲れ果てていましたから以後「アンニョンハセオー」と「♪雪よ、岩よ、ご機嫌よろしゅう♪♪♪」の連呼で下ってきました。

槍沢ロッジでは、ラーメンを!
でも、行きに1杯を二人で食べて、恥ずかしかったので2杯頼んだのですが、やはり量が多かったです。
今年の槍沢ロッジの食事は15時までOKみたいです。
去年は14時だったんです。数分遅れたために、食べられずラーメンでなくてカップ麺で凌いだっけ。

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12:32
乗越沢分岐(槍沢大曲)
 休憩開始

12:43
乗越沢分岐(槍沢大曲)
 休憩終了

13:10
テント場 通過

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13:48
槍沢ロッヂ 到着
 ラーメン

14:12

14:13
槍沢ロッヂ 出発

食い過ぎぃー!で、出発です。
横尾までの間は、平坦になってからが長ぁーい気がします。
本日2回目の撮影機材上げ集団と出会い。来年公開の映画ですかねぇー
横尾で一休み。徳沢到着5時には、もう、時間的余裕は無いです。
疲れ果てた足を引きずるようにして、出発。

遅刻しそうになると、案外しっかり歩きます、相棒は。
まだ余裕だなぁー。でも、此方がもう駄目です、疲れきっていました。

ほぼ5時に徳澤園に到着。

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14:46 二の俣 通過

14:55 一の俣 通過

15:05 槍見河原 通過

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15:46
横尾 到着

15:48

15:55 横尾 出発

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16:40 新村橋 通過

16:54 徳沢 到着

18:45

外着を乾燥室へ、風呂へ。
風呂上りの頃から、足の筋肉痛が始まって、俺達もまだまだ若い事を自覚。
6時半開始の2回目夕食会まで、談話室で待っていました。

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18:55
頭から尻尾の先まで
完食岩魚

18:55

19:17

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19:17

19:31

19:41


疲れとワインのアルコールで、あとの事は全く覚えていませんです。
当然、
ガイド隊の二人がキレット越えて行ったかなぁー、
笠のお姉さんは今晩双六?笠?、
パブロン隊は家に着いているのかなぁー、
福岡の御夫婦、横尾でご飯食べているかなぁー
なんて考えている余裕なかったです。

たぶん8時前には寝始めていた筈です。

網戸無しの部屋は窓を開けられなくて、夜中、暑くて、喉が渇いたことは覚えています。
毎年、夏山の下山後の始めの晩は、体が特に足筋がほてって寝苦しいのです。

槍沢くだりは、疲れるぅー