入山4日目 8月11日(木)

さぁー、四日目ともなると、疲れも溜まってきています。
今日の行動計画を作らなくては!
そう思いながら、4時ごろ目覚めた後は4時半の朝食までブラブラ。
天気は、今のところ晴れている。
朝食 凄い、朝焼け 徳沢目指して出発。
彼らとは、太郎平から一緒。
小屋のベットが一緒だった親子も出発 早い!三俣からご到着

早立ちの人が居るので、朝食は全員1回目の4時半で可能。朝食を済ませ、相棒と本日のコース選定会議。候補は、双六尾根から双六、丸山、三俣の稜線散策プラン。もう一つは、西鎌を時間の許す限り行ってみようプラン。どちらも一長一短で迷う。結果、西鎌時間の許す限り行ってみようプランに決定。早々着替えなど不要な物をリュックから出し、昨日雨具入れにもらった特大ビニール袋に詰め替える。本日の宿泊予約をして、荷物を預け出発。しかし、出発の時には樅沢、双六共に頂はガスの中。天気、あんまりぃー良さそうでない。
双六谷の向こうに
笠ヶ岳は見えない
双六岳 みんなで、風に揺れる
イワツメクサ

荷物も軽く、軽快に進むはずだが、疲れてるぅー!周囲の山は、ガスが濃く、かっこいい笠が岳は見えず、鷲羽も三俣も頂は雲の中。雲底は2600mぐらいかなー。頂が太陽を隠す樅沢岳への登りは、寒い。小屋から1時間歩けば着くんです。安心して登れる道は、傾斜が急で登るのはきついのですが、体は温まるはずだが寒いのです。頂上に着いた時、始めてみる事が出来る穂高連邦と槍。今年は乳白色のガスに覆われていました。つまり、何も見えなかった!足元の鏡平ですら見え隠れするガス。しかし、空は明るく、ガスも流れているので穂高は薄っすら見える時も。誰も居ない頂上で一休み。
イブキジャコウソウ トリカブト IMG_1341.jpg

直ぐに一人、また一人と次々に人がやって来た。3人パーティーと若い2人組。皆、寒いんです、雨具着用。若い2人組みは、休まずそのまま頂上を通過して行ってしまった。直ぐ後ろについて僕達も出発。頂上の少し先、下りが始める手前(ここ、三脚立て4・5カメラで構えていた人いたっけ!)で、先を行く彼らに着いて行けないことを自覚。下り始めると、彼らはピョンピョンとあっという間に先の鞍部を通過し、次の登りを始めていました。
樅沢岳頂上
休まず、進む三俣からの二人
IMG_1350.jpg どんどん遠ざかって行く二人
IMG_1382.jpg 二重山稜の窪地が池に IMG_1386.jpg
先を急ぐ事無く周囲を見ながらゆっくり降りる事に。足が絡まって転倒したら、痛そうだもん。下り始めて直ぐに、僕達は圧倒され始めました。何かって?咲いている花の数の多さ、バラエティーに富んだ色合い。そして、ここまでに、見た物と大きく違っているんです。狭く傾斜の急な道を踏み外さない様に注意しながら、力いっぱいよそ見して歩き続けました。樅沢岳の下りを終えて、さっきまでザラザラ小石山に見えた大きな山(前樅沢岳?)の登りが始まった。ざらざら小石の道は、意外にも植物が多かった。道は、ピークを通らず飛騨側に大きく巻いて通過。下り始めた頃、樅沢頂上の3人パーティーに追い越される。三人は、直ぐにガスの中に消え、代わって、対向者が現れる。登るのきつそうです。かなり疲れ果てた対向者とのすれ違い。狭い道、すれ違いは、お互い注意満載。
IMG_1353.jpg お花畑 ハクサンフウロ
IMG_1359.jpg IMG_1360.jpg IMG_1361.jpg
IMG_1363.jpg IMG_1364.jpg イワオウギ
ミネウスユキソウ IMG_1371.jpg IMG_1375.jpg
ヤマハハコ IMG_1377.jpg ミヤマダイモンジソウ

硫黄尾根の異常な山容が、だんだん大きくくっきり見えるようになって、道は二重山稜にさしかかった所で休憩。日差しもあり、一日昼寝したい気分の場所。なんか食べながら、携帯メールチェック。今年から槍ヶ岳でFOMAが通じるんだから、西鎌でもと思っていましたが、やっぱし駄目でした。しかたなく、movaで受信。メール多数、留守録まで。その中で、二年前に僕達を、高天原温泉に行く気にさせてくれた方達、立川の親子が双六頂上から、さっき送信して来たばかりのメールを発見!早い!彼らは、今朝、黒部五郎の小屋だった筈。まだ10時だよ。早すぎ!!もっと、ゆっくり山を楽しみましょう。でも、安心しました。昨日の雷雨でどうしたか心配していました。返信は「西鎌を散歩中」としました。息子さん大きくなって居るんだろうなぁー。去年のNHKの画面では、お父さんは、解りましたが、息子さんは認識できませんでした。今夜、双六小屋で、二年ぶりに会う事が出来そう。

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IMG_1397.jpg お花畑と硫黄尾根 ウサギキク

二重山稜の休憩を終えて、出発。その後、硫黄尾根の張り出す辺りを、飛騨側に巻き通過。鎖がはられたトラバースを通過して、狭い鞍部に。ここは、ガスが飛騨側から激しく湧き上がって通過してゆく所。ここで、小休止。進むか・戻るかを協議するが、進む事に。再び登り、登り切った辺りに左に分ける道が。?興味はあったが、そのまま頂を巻く道を進む。相変わらず視界は悪い。道は、急激に下るようになった所、下った先のガスの彼方には広々とした鞍部が見え隠れする場所で大休止。結局、ここで戻る事に。休んでいると、一瞬ガスが途切れ、大槍が顔を覗かせる。戻ると決めた事に大不満の相棒の剥れっ面が笑顔に変わった瞬間だった。でも、大きく見えたなぁー、槍ヶ岳。
IMG_1424.jpg IMG_1430.jpg IMG_1393.jpg
ヤマハハコ タカネスミレ 双六→槍、はじめの鎖

来た道を引き返す、途中、雷鳥の親鳥を発見。子供は確認できず。同じ道の戻りは、意外と早く進み、途中、昼弁当。時間はそれなりに経っていたいたのだが、直ぐに樅沢岳に着いた気分。ここで、フィルム残を気にしないで、デジカメだからこそ出来る遊びを決行。暫し飛び交う燕の撮影を試みる。しかし、尽く失敗。失敗しても、データ消せばいいんです。
IMG_1453.jpg イワベンケイ 槍ヶ岳、今回の最接近の画
雷鳥 ハクサンフウロ ミネウスユキソウ

小屋に着いて、部屋割りを受ける。立川の親子の場所は?小屋の人に場所を聞いて、挨拶に行く。2人とも疲れて寝ていました。
着替えて、小屋の前で歓談。息子さん、大きくなったが、頬に擦り傷。転んだなぁー。
雷の事を聞くと、北の俣の登りだったとか、怖かったでしょう。彼ら、予定では明日、槍ヶ岳、そして上高地に下る予定。しかし、温泉に入りたいとか。すると、選択肢は、上高地温泉ホテルの日帰り湯かぁー、飛騨沢を下って新穂高。お父さん悩んでいました。どちらも歩行距離が長く、終バスにはギリギリ。
夕食も、ご一緒させて頂き、夕食後、天気予報を見ると明日の天気は悪そう。
ガス湧く弓折稜線 連泊、二日目の夕食

その晩は、お休みなさぁーイ。