2006/06/11
あれっ!ちょっと早かったか!
尾瀬ヶ原
目覚めは、早かった。午前3時半。一服しに床を抜け出し喫煙場へ。星は出てない。曇り空だ。再び寝床へ、外は白み始めていた、3:45。朝飯は、5時。まだ間がある、ベッドに寝ていた相棒が起きた様だ、俺の寝床の天井が軋む。飯前に、沼を見ようとフリースを着込んだ上に雨具を着けて、昨日の夕焼を見た場所へ。 何人かが三脚を立ててスタンバイ。昨日のネエチャンも居た。 しかし、この朝は曇り。何も起きなかった。(運よければ、朝靄が湿原を覆い、それが上昇して雲になるのが見えるのだが)残念。早々に、撤退。朝飯とする。 |
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約20分休んだ後、白砂田代に向け出発。 沼尻を出てすぐに大量の残雪。白砂田代手前は、更に量を増していた。しかし、白砂田代には、雪は無く水に浸され枯れ草がお寝んね状態。雪が消えたばっかりと いう感じ。緑が何も無い寂しい光景。ここの湿原、すぐに乾燥して、こんなにみずみずしいのを見たのは初めて。でも、緑色無しは、ちょっとぉー。 |
さぁー、峠への登り。まったく地べたが出ていない。大きな漬物石が積み上がった登りなのだが、びっしり雪で覆われている。でも、登りだから恐怖心はなく確実にステップを作って通過。峠の雪は、やはり去年より多いのか峠看板が雪の下でした。下りの雪は、漬物石下り部分が雪で埋まっていた。後は所々木道を覆っている雪がある程度で、難なく通過。あとは、ダンダラと長ぁーい下りを尾瀬ヶ原までひたすら歩くだけ。(沼尻から2時間)燧ケ岳からの登山道を左から迎え入れる時、燧への登山道を見たら、小川状態。 みんな雪たちは、急いで解けているんだぁー。見晴し到着10時20分。二人とも腹減ったぁー状態。去年から恒例となった原の小屋カレーを二人は頭の中に描いているのであった。 トッピングが去年と違う原の小屋カレーをたいらげ、見晴しを出発。次はぁー、龍宮小屋ぁー。 |
原の小屋カレー |
原に出ると風が冷たく、防寒のために雨具の上着を着る。歩き出してすぐ、ザゼンソウ発見、ザゼンソウ発見。それは、足元の木道脇に点在していた。尾瀬のザゼンソウとは初の出会いでした。相棒寒いと云って木道脇のベンチで雨具のズボンを履く。付き合って、僕も履く。温かぁー、真夏に雨でこれらを着て歩くのは、やっぱ拷問だ!でも、今は、ありがたい。 竜宮小屋手前の橋は、架設。去年までの橋の鋼材がヘン曲がっていいた。 |
ツアー客でごった返しの小屋を早々に出発。去年見つけた、水芭蕉群生地へ。 ちょっと小さめな水芭蕉がいっぱい。地表は雪解け水が溢れリュウキンカも咲き出している。絶景だ。 |
ここからは、ツーアー客に混じっての歩行。途中、大堀川の撮影所により、山の鼻を目指す。 山の鼻に近づくにつれて、原の色が黒色一色に。まだ、何にも生えていない湿原の色。あるのは、去年枯れた下草と水だけ。大渋滞のなかをやっと山の鼻に到着。至仏山荘で玉子うどん。もう、腹減っていたんです。 山の鼻は、大混雑。トイレも通路(木道)も、観光客で溢れ、とっても山の中とは思えない、アドベンチャーランド売店前って雰囲気。 |
うどんを食べて、十分休憩した後、峠を目指し歩き始める。通常1時間。最短45分。今日はこのままだと1時間半ペース。山道を歩くとき、自分のペースで歩くのが一番気持ちよく体力も消耗しないのだが、このペースはいけません。10人以上の3団体が前をふさいでいる。ゆっくりだぁー。抜くには、かなり長いし、道は濡れて滑りそう。後ろから追いついてきた人たちもぼやき出した。さぁー、チャンスだ。誰か、抜きに出ないか?高速道路の追い越しと同じです。制限速度オーバーで走行するときは、僕は一人ではやりません。複線化された木道なので、抜くときは対向木道へ移動し、抜いてゆくのです。対向者が来たら、もとの木道へ団体さんを割って入ります。対向者が行ってしまったら、また、対向木道へ移動。これの繰り返し。一生懸命、滑らないように歩きます。最後の急登も気を抜かず、一生懸命登ります。久々に全身運動を一生懸命にしました。(二人とも、薬師沢からの雲へののぼり3時間を思い出していたようです。)久々に、体内脂肪の燃焼を感じたのぼりでした。気持ちよかったぁー。 峠は、バスで満杯。排ガス充満地帯。長居は無用。役割分担です。トイレ我慢できる人が、息はハァーハァー、頬はカッカしている状態で、戸倉までの乗合いタクシー券購入の列に並ぶ。 戸倉−大清水間のメーター走行をお願いして、乗り合いタクシーは直ぐに発車。鳩待峠は、濃いガスに包まれていった。 |
大堀川展望場(写真をクリックするとタテ500ドットの大き目データにリンク)
尾瀬沼から山の鼻までに見つけた植物