2006/06/10
あれっ!去年と違う!
12曲がり付近のムラサキヤシオツツジ
春の尾瀬です。一週間前の天気予報は、雨または雲り。雨の尾瀬も、いいっかぁー。という事で1週間前に長蔵小屋を予約。週間天気予報は日に日に好転。前日には、晴れ予報。 大清水INで長蔵一泊、鳩待OUTの、いつもの欲張り尾瀬貫通コース。 以前は、夜半に家を出発、大清水へは早朝に着いて歩き出したですが、最近は寝不足で体調を崩すを避け、ぐっすり眠った後の朝7時に缶コーヒーを飲んで出発、途中高坂か上里でモーニングセットで朝食をとる事にしてます。 関越は僕たちが通過する時には、行楽渋滞もなく、順調に通過、ただし、乗用車3台の追突目撃、ラジオによると、後ろでは11キロ渋滞してたみたい。 沼田IC出口左脇のコンビニが大繁盛。その影響がIC料金所にも。僕たち、出発時に、買ったもん。だから、今回は用事なし。IC出口の左折可能4レーンの一度右をスイスィーと通過。 出発時の購入物:あんパン、ワッフル、チョコレート、ボカリスエット、ボルビック。 途中、鎌田で虫よけと虫刺され薬を仕入れて、大清水に到着。 なっ、ななっんと、1番奥の、いつもはガラガラの駐車場が満車状態。ちょっと前から、いやな予感してたんだぁー。かなり手前の第三駐車場、いつもは車はいないのに、今日は数台止まっていたんだ。 慌ていても解決しない、空きスペースというより駐車可能平地をみつけて駐車完了。単なる空き地だから、脇の茂みに乗り入れて完了。 |
さぁー、春蝉が鳴く大清水を出発です。(春ゼミの声確認へのリンク) 先ずは、一之瀬までのダンダラ上り林道1時間。このコース最大の難所?です。暑い、観光客おおし、飽きて休んでると着かないしぃー。釣り人もちらほら。お腹すいたー、途中カロリーメイト1本食べて、一之瀬に到着。今回から、コンビおにぎりは買ってきていないのです。ここで昼食。あったかぁーい玉子うどんと作りたてお握り一個。 一之瀬に到着する少し前から脇をおばさんと愛想の良い小柄な若い男性が歩いていたが、その男、ツアコン。飯ができる間、外に出て一服、脇にツアコンあんちゃんも一服。話を聞くと先週に続いての尾瀬。千葉から日帰りのバスツアーで17時大清水帰り集合。先週は、関越渋滞で到着が13時。千葉に帰ったのが23時だったそうで、おばさん相手が大変そう。でも、毎週、三平峠をこの時期に越えているなんて、羨ましい。僕も、若かったらアルバイトしたいくらいだ。 約30分の休憩後、一之瀬を出発。いよいよ山道だ。 林道を離れて直ぐに出会う流れは滝の様な勢いで雪解け水を通していた。冬路沢の斜面に残雪確認。 蛙鳴く岩清水痕ベンチでひと休憩。ここの蛙、すぐ傍にいるような大きい鳴き声なんです。今年も、ここにやって来る人全員が探すのですが、やっぱり居場所がわからず。不思議です。 さて、ここからは少しの間、本格的傾斜に。最近、そこを‘十二曲がり’と呼ぶ事を知ったのですが、車でいうとヘアピンカーブの連続の急坂。たいした事ないです、立ち止まらず、ゆっくり歩いていれば苦しい登りは20分程で終わってしまうのです。苦しい事より、この上からの眺めを思って頑張ります。今回は、淡い紫のムラサキヤシオや、白いオオカメノキの花と周囲の若葉の緑をおかずに通過しちゃいました。十二曲がりの上にある眺めが良いスカイラインは短い、直ぐに樹林帯へ。そして、大量の残雪が木道を覆い隠した薄暗い針葉樹帯の中を峠まで行く。普段はクマササが生い茂り周囲は見渡せないが今回は違う。クマササは雪の下、林の奥の方まですっきり見えて、面白い。 日差しがないためか、去年のような濃靄が残雪からは立ち上がっていなく残念。 駐車場がいっぱいだったわりには、人と出会う事少なく、ここまで来た。林の彼方から、突然群集の声がする。それも、中途半端な数じゃない。 群集確認。 た。 |
峠は、ほとんど全て雪に覆われていた。一部のベンチが雪から出て座れるのに、人々は座ろうとせず、談笑している。総勢20名以上の異常なオッサンおばさん集団。すみませ〜ん、声をかけて集団に割って入りベンチに座った。座った我らを、年上のオッサンおばさんが取り囲む構図、なんか変な感じ、2人のおばさんが話しかけてきた。島根県からバスで来て、今夜またバスに乗って島根に帰るバスツアーで23名。しかし、三平下で一人が滑って骨折。添乗員とガイドが下で怪我人の面倒を見ているので彼女達は峠で待機なんだそうです。ちょっとだけ同情。我らが休憩を終えリュックを背負う時、一人のおじさんが、集団にむけて点呼を指示。1,2,3,…,22。皆さん、慣れてる。こうやって点呼を何度もしながらやって来たんだなぁー。次々と番号の声が残雪の森に染み渡る。あれっ?おじさん慌てて、再度、点呼指示。一人足りない、何人かが、自分の分入れてる?で解決。実話です、録音していなかった事が今となっては惜しい。点呼終了。続いて、どっかで見たような気がするおじさんが「それでは、私達は11名ですから、最後の人について来て下さい。」といった。おじさんは、トランシーバーを胸つけたガイドさんだった。
山で体調不良の人の荷物を背負う<ダブルザック>は見たことあるが、いま、ダブル団体を引き連れるガイドさんがいる。頑張っれーだ!。総勢34名様の下山、始まりです。話しかけて来た、おばさん2人も嬉しそうです。腐った雪道、すれ違い大変そうー。登って来る人、お気を付けて! さぁ、僕らも出発。沼までの下り道開始。 |
とにかく残雪が多い。斜面の熊笹も木道も雪の下。十分ショートカットできると考えながら、忠実に踏み痕を進みました。下りなので滑り易いし、滑ったら密生してる木に激突。登りだったら、まずショートカットだな。
無事、三平下に到着。休憩所のノリのいいアンチャンと目が合ってしまい、入る事に。コヒー&ジェラード注文。ノリのいい娘が山盛りジェラードを作る。ノリのいいところでアンチャンに、ヘリは?と聞くと、これから。すぐそこから上げる。話し終わる前に、爆音。アンチャンと僕は、その方向に、アンチャン空身、僕山盛りジェラードとカメラ。あんまり近づくと排除されるの知ってますら、ぎりぎりまで前に進む。ギャラリーよりはるか前に出たが、木立が邪魔してよく観察できませんでした。 ホバリングするヘリからはじめ2人降下、マイノリティーレポートの様に。少し後に、もう1人がぎこちなく降下。中々吊り上げが始まらない。痺れを切らし休憩所に戻る。ヘリは動き始め沼を一周し体勢を整え再度現場でホバリング。今度は、吊り上げて降下の3人も無事収容。去っていった。静かダー。本当に、静か。救助関係者達に、ノリのよい娘がジェラードを作り配っている声だけ。 |
三平下から長蔵までの道にも所々で雪が道を覆うが水平なので安心。踏み抜きだけを注意。人も緑も少なく、ちっちゃい水芭蕉が出初めたばかりの尾瀬沼はシーズン前って感じ。 長蔵で宿泊手続きの後、身軽になって大江川湿原へ散策に出かける。 まだ、枯れ草原。緑がない。それでも水芭蕉、リュウキンカ、ショウジョウバカマ、ワタスゲなどが咲き始めのちっちゃいの花をつけていました。 |
コミヤカタバミ (シュウ酸を含むから虫よけ、虫さされ) |
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小屋には、5時過ぎに帰ってきた。1回目の夕食が始まった。僕たちの夕食は2回目6時からなので、風呂に入ることにした。がら空きの風呂を出て、夕飯をいただいた後はする事ないしー、ベッドで横になっていた。相棒が、なんか空が赤いと言って夕焼けを告げてきた。 |
カメラを持って玄関へ、サンダルない!慌てて靴を取りに部屋に向かうが、二人とも靴履くのは面倒気分。二階の喫煙場で外を覗くと、真っ赤。チットずるして、サンダルで二階から脱出。先に脱出し階段を降りると、その下ではカメラを持ってうろうろする娘さん一人。木が邪魔してー、と言って僕らが降りた階段の方に走りだそうとした。階段の上は方向が違うから見えないよ、あっち行った?と指差すと、行けるんですか、初めてなんです。じゅぁー、ついてきな、損しないと思う、転ぶなよ。サンダル3人がバタバタと音を立てて、例の展望所を目指し走り出す。着いて空を見ると赤みがさっきよりは薄い。遅かったー。でも、シャッター切るもんね。一緒に走って来た彼女、大感激。朝、7時にここに着いいたけど、こんな所があるとは気付かなかった。おじさんは聞く、朝からこの辺にずーと、いたの?燧に登って来ました。ゲッ、凄い一人で?1人ですが、1番低いピークだけで降りて来ました。そんな話しをしていると、再び空が赤みを増しはじめた様に3人は感じた。終わったと 思っていたので、赤み増してるよねー、うん、多分赤くなってきた。お互い確認しあう程のゆっくりした変化。沼の辺には、さっきまでいた沢山の人々は、帰ってしまい、我々三人。これぞ、独占尾瀬沼の夕焼け。結果は、ご覧のとおり、世界全体が紅色に染まった見事な夕焼けでした。 就寝19時30分、耳栓して、ぐっすり。 |