2009 10月 燕岳


またまた、odekake。
なんか、今年は山行きが、多いような気がするのです。出かけた回数は、去年と同じなのですがねー。
やっぱ、槍ヶ岳が効いているようです。槍登頂から2週間半で、今年最後になる筈の燕岳へ出発。
一日前に超大型台風が去り、好天期待だったのです。 当日までは。

台風去って、大陸から寒波がやって来るなんて、想像もしていません。でも、現実。
吹雪は、嫌だなぁー気分で渋々出発。
朝、豊科から中房までの道からは、雪と雪雲を被った山並みが!
嫌だよぉー、あったか宿でまったりしていたいよぉー気分。

登山口は、晴れていた。紅葉の具合が何か変。
中房は未だ。合戦小屋までの見どころは、ほぼ落葉。地面には、紅葉前の緑葉が散らばった登山道。
どうやら、台風の風で、紅葉した葉も未だの葉も、みんな落ちてしまったよう。

合戦小屋で今年の新メニュー"パンセット"を食べている間に、何やらチラホラ天から落下物。
雪か霰か?雨では無い!
雨具なしで燕山荘へ。

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6:31 雪雲

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12:04 霰

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12:25 燕山荘


いつもの、ケーキセット中、激しい霰。でも、雲の流れが速く、直ぐに日差しが出るが、また霰。
燕山荘には、いつになく早く到着していたので、燕岳へ様子見にodekake。
空は、相変わらず日差しが射したかと思うと霰が横からぶつかってくる、変化し続ける天気。

頂上には、15時くらいに到着。
変な眺め!見渡せるわけでなく、何も見えないわけでもなく。
しまいには、雲の中ら槍の穂先だけが顔を覗かせる、変な天気。

燕岳頂上って狭いのです。7-6人が限度かも。
高度感あり、怖いのです。ここ数年は、混雑する燕岳頂上を避けて、北燕岳へ直行していたのです。
頂上に居る時は、殆ど三点支持で居たのですが、今回は違っていました。
登頂も、「あれっ?着いちゃった!」。それも二本足で立っているのです。それに、狭い頂上を右に左に動きまわって眺めを楽しんでいるのです。そんな自分の変さに気付いていたのは、僕だけでは無かった。相棒も、
やっぱり、槍ヶ岳効果ですかねぇー。(慣れだよ!と云ったイッシーさんの言葉を思い出しています)
登って来る人少ないし、来ても寒いから直ぐに下りてゆくのです。
頂上滞在、約25分。寒いのに、25分も飽きずに周囲を眺めての下山。

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10/10 大天井への稜線

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14:10 燕岳

10/10 燕山荘

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14:28 イルカ

14:35 高瀬川

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14:40 裏銀の稜線は雲の中

14:44 安曇野の里がガス間に

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14:56 頂上 その下で、風避けてお茶?中

14:58 雲がドンドン流れ眺めがドンドン変化

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15:10 東沢方面

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15:59 テント場


ゆっくり歩いて燕山荘に着くと、周囲はガスに包まれ何も見えない状態。
17時の夕食でボトル1本を二人で空けて、と言いたいのですが。
今回は入りませんでした。胃が受け付けません。夕食もやっとこたいらげた状態で、ボトル1/4残りました。

今回の寒気はそう強くないので、夜のうちに収まる筈と確認していました。
食事後、暫く待ったのですがガスの中なので、ひとまず就寝。18:30

燕山荘の別館の蚕棚には、一つずつ窓が付いているのです。晴れた、月夜にはその光が差し込むのです。
以前、夜中に青白い光が窓から差し込み、UFOの襲来かと焦った事があったのですが、今回は、それを待っていました。23時過ぎ、青白い光が差し込み始めて、トイレへ。外は晴れているではないですか!
防寒は全くせず、カメラと煙草持って外へ。オリオンが地平線から上がったばかり。
三脚・レリーズ無しで星空を撮るのです。
寒さの限界で、部屋に戻ろうとした時に、相棒が出てきた。
以前は、よく声かけて一緒に出て来たのですが、迷惑そうなので最近は声掛けしないのです。
本当に山で見る星空って、綺麗なのですよ。相棒、癖になっているみたいで、この後も、3時ごろに一人で外に出て星を眺めていたらしい。僕は、朝までグッスリでしたがね。

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23:09 三脚なし夜景撮影。今回は一寸ブレてます。 オリオン座と月と街の明かり


朝5時半前、周囲の行動の音(揺れ)で目覚めて、窓を覗くと地平線が、真っ赤に!
日ノ出、この日は5:51予定。
持って来た衣類全てを着こんで、予備バッテリーをズボンのポケットに入れて外へ。

建物の傍は風が来なくて楽だが、槍ヶ岳の撮影場所は物凄い風の寒さ。
この朝、館内の水道管が凍ってしまい、水が出ていません。(気温マイナス5℃以下)
体感気温マイナス15℃でした。
日ノ出は、完璧。?何が完璧か!ですか。それは、雲間からでなく地平線(と云っても雲なのですが)からちゃんと上がったんです。丸い太陽を目視で来たんです。だから完璧。
難を云えば、もう少し雲海が足元まで発達して欲しかったです。

朝食は、5時と?と6時15分の三回。当然、6時15分に頂きました。しっかり、お代わりして夕べ食べれなかった分までも食べてしまいました。

多分、その後サンデッキでコーヒーだった筈(よく覚えていません)
外は、寒いけどドピーカン。
やっぱ、もう一度燕岳でしょう。蛙岩って案もあったんだけどね。戻って来る時の登りが辛そうなので、燕岳に。


燕岳から戻って来て、サンデッキ前の外ベンチでケーキセット。
そこへ、小柄なおじさん登場。
何やら、群馬からやって来て下の駐車場を6時半に出発し、燕岳を登頂して戻って来たとか。
今何時だと思っているのでしょう。まだ、9時ですよ。2時間半で登頂まで完了ですか!
僕たち小屋まで5時間なんですよ。バナナを食べながら、エネルゲンを飲んでました。

おじさんに、教わりました。
常念−燕やる時は、自転車持参で、初めに常念の駐車場に自転車を置いて、中房までやって来て駐車し、入山。
常念から下りたらサイクリングして中房に戻って来るんだって。グットアイデアだけど、自転車持ってないです。

ドピーカンで名残惜しいが、下山しなくては有明荘の食堂が営業終了してしまう。
いつもより2時間遅く下山開始です。これじゃ、有明荘は食事なしかなぁー?
おじさんに、「お先にぃーっ!」と挨拶して下山です。
でも、合戦の頭に着く前に駆け下って来るおじさんには、抜かれましたがね。


物凄い数の人が登ってきます。登り優先の登山道、思う様に進めません。
合戦小屋では、二人とも若干コーヒーに飽きた感あり、「パン」&「はちみつミルク」にしました。

合戦小屋を過ぎると、登って来る人もだいぶ減り、現れるベンチで必ず腰を降ろして休憩しながら下山を急ぎました。
ちゃんと、第二ベンチでお弁当を食べて、中房に着いたのは13時45分過ぎ。

「楽勝だ!有明荘の食堂は2時半までだから!」どこで知ったか、2時半ラストオーダーと思っていたのです。
口に出すと「相棒が2時だ!」と言い出す。不安になって、舗装された道を有明荘に急いだ。半ば諦めで。


セーフ!玄関のドアーを開いたのが、13時58分。
やっぱり2時がラストオーダー。でも、セーフ!扱いして頂きました。
有難うございます。

靴を脱ぐ前に天ぷらそばを注文。そして、迎えの車を電話で15時30分に頼んで
入浴前の天ぷらそば頂きました。
いつもは、入浴→さっぱりして食事なんですが、今回は逆。食事できるから迎えの車も1時間後でなく1時間半後だったんです。

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5:24 日の出前

5:40 あまり焼けない朝(台風で空気が澄んでいるのか?)

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5:41 お馴染、富士さん

5:48: 大天井の斜面には雪

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5:52 風が強く、これまで体験ない寒さ。皮膚感覚無くなる!

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8:14 野口五郎岳

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8:27 雄山 一の越は雲

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8:28 水晶岳 左端に小屋確認可

8:28 三俣蓮華岳・鷲羽岳・ワリモ岳

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8:31 頂上

8:37 前穂高岳・吊尾根・奥穂高岳

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9:01 前日同じイルカ岩、しかし、全面は昨日は砂礫、この時は雪。

10:04 また来るよと、見納め 

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10:22 凄い数の登山者

10:28 合戦の頭も人多し

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11:11 大岩脇のカラマツ

11:57 第三ベンチ紅葉

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今年は、正月の猛吹雪の西穂高山荘に始まり、尾瀬も雨、初めての槍は嵐。雲の平も大雨。

天気に恵まれない山が殆ど。

前回の槍ヶ岳が余りに良すぎた好天で、そのまま綺麗な青空の思い出だけで今年は終らせたかったんです。

今回、曇天の思い出で終わるのかとガッカリもしましたが、この初冠雪・絶景は大正解です。

それに、最後の最後で有明荘のラストオーダーに間に合った事が、いっそう「満足感」を高めてまぁーーす。

あっ!そうそう、有明荘に着いて、玄関目指して大急ぎで歩いている時、今朝会ったおじさんに声かけられました。
風呂入って、着替えたおじさん、気付きませんでした。
お話面白かったですよ。 有難うございました。

12:25 第一ベンチ手前


以上で、物足りない方へ。
以下は、次回の自分用の記録です。
飯写真は、こっちに在りますよ。

詳細記録は、こちらです。