2008 9月 尾瀬


また、尾瀬へ行ってきました。今年2回目

まだ、平地は夏の続き。
初めは、ウラシマツツジの紅葉とトウヤクリンドウを見に仙丈ヶ岳へ行こうと決めた。
北沢峠の山小屋3件に、団体予約で断られてしまった3連休。

後は、10月予定の燕岳と11月予定の尾瀬しか行き方判んないんです。

今回は、何故か、しっかり歩きたい気分。
燕岳も常念岳から縦走があるが、下調べ不十分だ。
そうすると尾瀬ぇー?どうしたら、しっかり歩けるのかなぁー?

そうだ!燧ヶ岳がある!まだ、登った事ないけど

昔、尾瀬に初めてきたころ「燧ヶ岳はきついし、火山だったから至仏ほど花も多く無い」と聞かされ、
自分で登る事を封印していたみたいです。
その後、頂上のピークが一つじゃ無い事を知り、上に行っても、隣のピークへ下ってまた登るは嫌だなぁーだったんです。
でも、裏燧の事を知り、仮に登るとしたら、御池から入って、長英新道か見晴の下りだと考えていたんです。

いよいよ、うん十年間の封印を解いて燧ヶ岳に立ち入る時が来たのです。

長蔵小屋に連絡し連泊予約、どうやら長英新道ピストンがお薦めのようだ。
早朝に御池まで下って長蔵小屋に戻るのも可能だし、ナデッ窪も結構良いのでは!
夏に行く、薬師沢から雲の平への四輪駆動でよじ登る3時間巨大漬物石登山道を思えば、意外に楽かも、ナデッ窪。

久々に新たな場所です。ワクワクゥ、ドキドキィ、不安と期待が入り交じり、何かこの気分、癖になりそう。
地図まで買ってしまいました。

後は、当日の天気次第、週間予報は曇り、前日の予報では雨に変更されて、最悪ぅ〜。
 
そして当日、朝からどんよりの曇り空。関越道をすっ飛ばし、沼田IC横のファミリートに寄るが、おにぎり売り切れ!
その先のコンビニで再挑戦。食料と水を確保して、いざ大清水へ。
大清水の駐車場は、空っぽでは無いが空きスペース十分な状態。身支度している間に3台到着。
こちらが準備完了で歩き始めた時に2台の車からも同時出発!皆さん準備が早いです。当然、直ぐに抜き去られましたがね。
時々、雨粒が落ちる程度でザックカバーだけを途中から装着して4時間ぐらで長蔵小屋に到着。
小屋で受付けの際、「あっ、どうも」の挨拶は嬉しい。その上「前回は6月でしたね。」だって。これまた、凄い!
燧ケ岳へは、ナデッ窪→長英新道を薦められ、「沼尻まで船で行くと早いんだけど」と言ってしまった。
素直じゃなくてごめんなさい。やっぱりナデッ窪ですよね、時期的に浮き石もなくなっているだろうし。
でも、地図比較してナデッ窪は雲ノ平の登りより長いんです。

その晩は、激しい雨。不安たっぷり、登山道のぬかるみが!

大清水から長蔵小屋周辺までと大江湿原の植物

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 朝は、5時に目覚めた。10時間の睡眠。寝ダメは山小屋に限る!!
朝食を済ませ、モーニングコーヒーは沼尻までお預け出発。

玄関で靴を履いていると、女性2人が外からやって来て「今晩泊まるんで荷物預かってください!」だって。
どうやら長英新道ピストン予定で、夜行で沼山峠からやって来たらしい。
小屋の人と話し始めていたが、こちらは出発ァーツ。

 完全木道化された沼北側の道は夜降った雨の影響も無く(雨降らなくても濡れてますからぁー)何事も起こらず
(リスもオコジョもアカゲラも出現せず)沼尻に到着。
コーヒータイムです。最近、カスタードスティックに凝ってます。コーヒータイム中にナデッ窪へ向かう数組のパーテーを確認。
結構、多いんだ、安心。200円トイレでしっかり準備完了。

さぁー出発。未体験ゾーンの始まり始まりぃー〜。

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沼尻から湿原の中を、燧ヶ岳に向かっている木道を行く。
平坦に見えても、かなり登り坂の湿原。直ぐに樹林帯、そのさかい目は明確。
そこで上着を脱いでいると、沼山峠親子ご一行様に抜かれる。
上着をリュックにしまって、さぁー出発という時、さっき食堂で一緒だった納豆おじさんご一行がやって来た。
彼らの前を行く事になってしまった。
暫くは普通の登山道、傾斜が急なのに気付くと、そこは渇れ沢。この辺で、納豆おじさんご一行に、先を譲りマイペース登山。

沢底をグングン登る。ほとんど日向、アッツイ。
虫除けは持って来たが、日焼け止めを小屋に置いて来た事を後悔。だって、晴れるなんて思ってなかったです。
立ち休み中の沼山峠親子ご一行様を抜くが、いつまでも、いつまでも後ろで声が。元気だなぁー、こっちは、ハァーハァーなのに。

下って来る人もちらほら。道を譲り脇で立っている人の靴を眼の高さで見て存在を知るような急登り。
七、八人の集団とすれ違ったあと、下の方でドスンと異音がして、男の声で「頭、打った?」が聞こえた。
沼山峠親子ご一行様が落ちたか? ちょっと心配、自分が下りて行って何ができるのか?!
大勢が近くに居るみたいだし、勝手に解釈、大丈夫。先に進んだ、がむしゃらに。

休憩をとらないうちに傾斜が緩やかになった。
終わったみたい、右頭上から人の声、振り向くとオワンを伏せた様な山、その頂の裸地から声がしていた。
そこには沢山の人々。第一印象:なんだこりゃぁー!。

空は真っ青。道は灌木がしげる窪地の中を進み、登り始めてすぐに分岐路。
腹ヘッター!もう、これ以上歩けません。大休止です。何食べたか覚えていませんが、沼尻出発以来の初のリュック下ろし休み。
すぐ後ろにいたカップルも休みたかったみたい。でも、二人で、上まで頑張ろう!と歩き続けて行きました。
彼らの行く手には新たなピーク。
休んでいる間に沼山峠親子はやって来なかった、やっぱ事故ったのかなぁー。とチョイ心配。
腹ごしらえが済んで、再出発。行く手に見えるピークが最高峰と疑っていませんでした。
 

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しばらく行くと左側の丘(今思えば、これが赤ナグレ岳)が無くなり、その向こうに更ななるピークが現れたではありませんか。
またまた、何だぁーコリャァー?状態です。どのピークにも人が集まっていて、もう僕はパニックです。
今考えれば、登山道が通過しているピークは三つ、当たり前のことです。
歩くのに全盛力使ってしまっているので頭が機能していなかったんです。
でも。きれいだったなぁー。

初めのピーク(俎ー)を登り始めて直に「あっちは、もう行かなくても良いっかぁー」状態でした。

ナデッ窪上部から

俎ー、そいてミノブチ岳への分岐

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俎ーの登り途中

ミノブチ岳

新たに見えてきた、ピーク


ピークの頂に到達すると、やっぱり隣もという気分。
沼山峠親子も到着し、墓石みたいな石は?と探している。
ここは、俎ー、隣まで行かないとないよ。
ウェー。表現がすごい親子です。

時間が無いので、俎ー滞在は極短時間。
すぐに柴安ー目指して出発です。

こちらを見て「やっぱ、行くんだぁー〜」と沼山峠親子の娘。
親子を置いて出発です。

柴安ーまでは急ぎました。だって、もう12時を過ぎてますから、下山4時間を見込んでいたのでリミットなんです。
下り4時間が多めに見込んでいるので、小屋戻り16時半と勝手に30分遅らせて、
泥濘んでいる事を除けば歩きやすいはずの長英新道は、多分3時間弱で降りられるはず。
柴安ーを1時半に下山開始すれば小屋に迷惑掛からないと思い、急ぎました。
今朝、小屋スタッフが夕食は早めに終わるかもと言っていたのを思い出しながら、急ぎました。

次のタイムリミット午後1時30分。
(ここでは、時間計算の頭、使っちゃいました)

ここからは、写真少なめです。

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俎ーの証?御池への分岐

俎ーの証?

もう一つのピーク(柴安ー)

俎ーからの尾瀬沼。子供も母さんと

柴安ーは苦しむことなく、ヒョイと到着。

到着直後は尾瀬ケ原方面はガスっていました。沼山峠親子も疲れ果てて到着。
お母さん、辛かった事の大アピール。

食事をしている間にガスは晴れ、至仏山まで一望。大満足です。
食べ終わって、一通り眺めたので早々に下山開始です。

沼山峠親子を置いて。何か労わりの言葉をかけると、おぶってぇーなんて言われそうな方なんです。

「お先にぃー!」

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これから登る、柴安ー

尾瀬ケ原

シラタマノキ

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熟年団体ツアー

下ってきた、柴安ー

皆さん、眺めているけど、下山開始

頂上の光景

 頂上からの尾瀬ヶ原

さぁー下山。
柴安ーからの下りも、俎ーの登り返しも意外と楽に済んだ。
此で今回の登りがおしまいと思いながら、俎ーの巻き道で振り返って柴安ーを見ると、
あの沼山峠親子が鞍部を通過してハイ松の中を登り返し始めていた。
あんなに疲れ果ていたのに!これりゃぁー凄い、柴安ーでは、殆ど休んでないぞー!あの親子。

俎ーを通過してナデッ窪への道を右に分かつと再び未体験ゾーン。

ミノブチ岳までは略平坦で、直ぐに到着。
持っていたポカリスエットを消費していたので、リュックを下ろして作る。

またまた、沼山峠親子に追いつかれる。
遂に、お母さん、話し始める。
白馬では大雨で怖かった事、ロープゥエイで行く西穂など、など。
10分の休憩予定が大幅にオーバー、「遅くなるから、もう降りるよ!」
「どうやって降りるんよぉ〜ツ、 先に行ってよ!!」という事で、先行してミノブチ岳を後に。

 ミノブチ岳からの尾瀬沼

朝、出発の時に聞いていた通り「どうやって降りるの?この段差!」が。
何箇所も、周りの笹に掴まり濡れている地面に尻を着かぬよう頑張って下りました。
でも、こんなの好きだなぁー。木道や階段を取り付けられるより、ワイルドで好きだ。

ズドンと下って後は樹林帯の中をほぼ平坦にあきるほど歩かされると聞いていたのが幸いしたのか、飽きずに沼湖畔に到達。
途中で、スリップ多数、擦り剥きすっ転び1回(顎と胸に擦り剥き傷)で泥濘と水溜りの長英新道歩きは無事終了。

シラビソ、コメツガ、トウイヒどれも区別がつかないが、針葉樹林の林って好きなんだなぁー、
だから、この道またゆっくりと歩きたい場所に勝手に登録だ!
(北アルプス・高天原からの岩苔小谷の登り、北沢峠からの小仙丈ケ岳の登り、それに長英新道)

 長蔵小屋には当初予定の16時より30分遅れで到着。

小屋の前で、泥を落とすために荷物を降ろす。
ベンチに立てかけたストックをよろけた拍子に踏みつけて破損(破断)。もう使えません。
気分は晴れ晴れ最高で疲れを感じていないんですが、バランス感覚が無くなっていて、体には辛かったことを自覚。


ナデッ窪登りは、気に入ってしまい、これからは定番コースになりそう。(2泊じゃ決行するチャンスは少ないですが)

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会津方面

針葉樹林、好きだなぁー

戻ってきました

あと少し、大江川を渡って


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長英新道の難所。

これ、どうやって下れっていうの?
上段の水溜りから滴ってます。

地面に尻や腹を
つけたく無いんですよねぇー

足が地べたにつかないんですよねぇー。濡れたくないんですよねぇー。

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小屋について、よろけた拍子に踏んでしまったストックの結末。


ナデッ窪登りは、気に入ってしまい、これからは定番コースになりそう。(2泊じゃ決行するチャンスは少ないですが)

今回は、いろいろな方とお話ししながらの山ゆき、楽しかったなぁー。
皆さん、無事に帰れたかなぁー?


カッ飛びお嬢さん2人組様
大清水→長蔵を2時間半、そして翌日は見晴しで一泊予定ですって!。ちょっとアンバランスな行程のようでしたが。
三条の滝を見に行ったかなぁー?。トコロテン食べましたかぁー?
朝は、歯磨き中の見送りありがとうございました。


朝食納豆のたれ開けてくれるのぉー?ご一行様
若い女性2人と中年メガネおじさんチーム
ナデッ窪をナメ窪って言ってましたね。長英新道の予定を変更してこっちに来ていましたね。
俎ーで梨を食べてましたね。そのまま、御池に下ったようで、柴安ーではお会いしませんでしたね。


夜行沼山峠から親子2組様
結局、一日一緒でしたね。
面白かったですよ、親子の会話が。
燧の翌日、夕方のバス時間までどうやって過ごしたのかなぁー?


沼山峠終バスに間に合わなかったご一行様
とにかく明るいご家族4人。
夕食と朝食をご一緒。久々に、ハイになってる方と尾瀬で会うことが出来て感激です。
相手が、ハッピーな気分だ此方もハッピーになっちゃうんですよね。ハイな気分って伝染するみたいです。
このページのアドレスお教えしたんだけど、覗けてるのかななぁー?


そして、長蔵小屋のスタッフさん
お二人には、完全に覚えられた様ですね。お名前が記憶無くてご免なさい。最近、僕達目立ってますよね。
今回は、ナデッ窪、長英新道の御指南、それに個室確保有難う御座いました。
この次は、静かにお伺いします


お会いした、皆さんに感謝。ありがとうございました。

詳細な記録は、ここ別ページにデジカメ写真記録で