2021年 9月 ヒュッテ大槍 |
ヒュッテ大槍に連泊するぞ! 紅葉の槍沢を上から一日眺めて居たぁ~い!! でもねぇー 槍沢歩きは長ぁ~いんだよね。7年ぶりなんだよなー。 たどり着けるかなぁー、自信ないよー!
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9/26(日) 移動の日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
西糸屋山荘は初の利用。チョット変わった雰囲気。 ・外観はそれほどでも無いが内部は旅館 ・風呂が広くて気持ち良い ・食事処が本格旅館 翌日は7時出発予定で、朝食が7時からなので弁当にしてもらった。 |
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9/27(月) 入山の日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1時間弱で明神に到着。人、少ない。コロナか?地震か?曜日か?
更に、1時間で徳澤に着いたが、小腹が空いた感ありで、トーストを。 横尾山荘までは1時間と少し。 山荘前はいつも人が多く賑やかなのだが閑散としていた。 再び小腹が。 横尾で人流は二手に分かれ、多くの人は橋を渡って涸沢へ向かうはず。 我々は、人気が少ない槍沢へ。 1時間ほどで一の俣に着き、休憩。 二ノ俣を過ぎるとお気に入りの河原。 6月はここで昼食弁当して戻ったんです。 登りの途中で、おじさん(明らかな年上)に抜かれる。 彼、南岳に行く、計画で来たそうです。 でも、南岳小屋は数日前にコロナ感染者がでて、宿泊不可。 非常に残念がっていました。あの年じゃ再チャレンジ難しいかも。 年取ると日に日に体力が衰えているんですよね。 我々も、槍沢は今回が最後の覚悟ですから。 珍しく予定より早い到着。小屋の中はガラガラ。 消灯後、熟睡中に突然 都会では味わえない、地の底から音を立ててやって来る、大揺れ。 静かな山の中で、木々が揺れる音。対岸で岩が崩れ落ちるカランコロン音。 うつらうつらすると、再び、ガサガサ、ドッドッドドド、ドッカッーンの揺れ。 揺れるたびに、ギャーと相棒。「明日、下りよう!」「うん」 「強力ライトで闇夜を照らしてみても、近くの木が見えるだけ。 小屋の従業員も出てきて辺りを伺っています。 「崩れてますよねー。」 「ええ、音しましたね。」ほんの少しの会話。 大きな揺れは3回ぐらいで止み、再び睡眠。 |
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9/28(火) ヒュッテ大槍を目指す日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(ご迷惑をお掛けした方々ごめんなさい) 夜の地震で恐怖を感じて、朝食後にヒュッテ大槍へキャンセル電話。 稜線で待ち合わせしている二人へ下山する事をメッセージ。 全てが終わって相棒に伝えると、ムゥーと膨れた。 昨夜、下山を要望されたと思っていたのですが、 奴は、登りたいのだ!! 時間は未だ6時半前。 今からなら行ける(ヒュッテ大槍に着ける!)で、 再び小屋へ電話し、キャンセルをキャンセル。 待ち合わせの二人へ「やっぱり登る」とメッセ。 天気は良好。 ちょっとドタバタしたが、予定通り出発です。 とにかく急傾斜、 とにかく長ぁーーーい道 の 始まりです。 10時45分 天狗原分岐での出来事。 二人の下る登山者。「天狗池まで行って、どれ位で戻れますか?」と聞かれた。 老人と青年だった。 昨夜は槍ヶ岳山荘への登りで、老人の方がバテて、若いのが先に山荘に着き荷物を置いて 迎えに下って荷物を持ってあげたとか。 この日は徳澤園に16時着の予定だが、老人が天狗池に行きたいらしい。 「もう、来れないから!」という。脳梗塞?発語が不自由みたい。 「足が行っちゃうから危ない」と若いのが言う。 言葉使いから、他人でな無さそう。 伺うと、77歳のお父さんと44歳の息子さん 息子さんは、夕食時間に到着出来ないので 徳澤園にキャンセル電話を入れ、キャンセル料3000を請求されていた。 (あとで気づいたのだが、キャンセル前に手前の宿手配が先なのでは?) 天狗原分岐から、斜度が更に増すんですよね。 天狗池に向かった親子が、向かう姿と戻ってくる姿が見えました。 約1時間半、分岐から何処まで行けたのかな? 宿は確保できているのかな? 77歳のお父さんは嬉しそうにすれ違った登山者の方を振り向いて話して居ました。 喘ぎながら水場を目指す。 途中、立ち止まって振り返ると、足元に人の気配。 稜線で待ち合わせる筈の二人だ。 彼らは、今朝、上高地の河童橋を出発したんだ。もう追いつかれるのか! そして、追い越して行く。 とても付いて行ける速さではありません! 水場で待っていてくれたが、先に行ってもらい、我々はここで昼食。ここの水、冷たくて旨いのです。 この先は、いよいよ岩稜帯。 坊主岩屋下までは傾斜も程々だが、そこから先は超急傾斜。 グングン標高を上げていく。すなわち景色がドンドン変化するんです。 空気も薄く直ぐに息が上がるので、立ち止ると絶景の中に居るんです。 ここ好きなんですよねー。 立ち止る度に、振り返ると前穂高が見えだすのですが今回、頂はガスでした。 先に行った二人は、チェックインを済ませたみたい。 急登りで喘ぐ我々を見下ろすベンチに座り手を振っていた。 到着後、ベンチでワインを飲みながら談笑していると、脇にイワヒバリがきてチョロチョロ。 だんだん雲が厚くなり夕陽は眺められずに夕暮れ。暗くなると本降りの雨。 夕食は18時。彼らは到着が早かったので17時から一緒ではなかった。 でも、ペペロンチーノの取り分け大皿は、小皿で大盛に変身。 COVID対策(ニュースタンダード)だ。どこも、バイキングスタイルは中止だもんね。 夕食後、翌々日の日程が長すぎるので連泊を止めて、少し手前まで下山する事に。 槍沢ロッジが個室、相部屋ともに満室だったので、電話で横尾山荘を予約。 支配人の井村さんに話すとキャンセルは快諾してくれたが 「えっ!横尾までですか!」と言われてしまった。 (横尾までは遠いのかな?) 深夜、外に出ると星空。 天の川が大槍に刺さっていた。
ガスも湧き出して、駄目かぁー ガッカリ朝食。 朝食中にガスは抜け、頭上の雲と地平線の間に隙間が!! 日ノ出 これが見たくて登って来るんですよね。 もう少し、お付き合いください。
ヒュッテ大槍からの眺めは、最高!
連泊を止めたので、朝は下るために出発せねばなりません。 6時過ぎに穂先を目指す二人を見送り、井村さんと雑談後ゆっくり出発。 U字谷の槍沢底まで、急傾斜ズルズル道を注意深く下ってゆきます。 坊主岩屋下付近まで来た時には1時間経過、コースタイムの2倍掛かっていました。 足元はフラフラ。危ない! この調子では、夕方までに昨夜電話予約した横尾山荘に着けない! この先、確かdocomoが普通になる。 宿変更のため、槍沢ロッジに電話。 (HPでは、満室になっていたが) ラッキー!空きありで、それも個室確保。 続いて、横尾山荘にキャンセル電話。 横尾山荘は、昨夜キャンセル料5000円とハッキリ云われていたが、覚悟のキャンセル。 キャンセル快諾してもらい、キャンセル料も不要と云われた。 山田(息子)さん有難う。 転ばない様に慎重に、水場まで来て休憩。 今回も取水は相棒の役。 それにしても足の動きが変。もう、ヨタヨタなんです。 天狗原分岐に向けて下っている途中、先に出発して槍穂先に向かった二人を天狗原に居るのを確認。 疲れ果てていたので途中で戻る二人を迎える事に。 (やっぱ連泊して体力の回復をするべきだったか) 二人は快調に戻って来て、そのまま下って行った。 翌日は東京で勤務です、今日中に神奈川まで帰宅しないとね。 我々は、ヒュッテ大槍の稲荷寿司弁当を食べて、暫く休憩。 (これ、ご飯もぎっしりで美味いのです) リュックを下ろしているので身軽。写真を撮りながら周囲の紅葉を堪能。 ヤバッ!バランス崩した!! 左足の踵が小石に乗った瞬間だった。 体が前にのめり出す。 右足を前に出し体制を整えようとするが、不甲斐ない、右足に力が入らず。 転倒だー! メガネが何かぶつかり右の方に外れ落ちていったー。 記憶はここまで。 空気が吸いたくて気が付くと、チングルマの群落の中に横たわっていた。 吸い込もうとするが、全く空気が体内に取り込めない。 どうすれば、吸えるのか? 苦しいよー!窒息はイヤだー 苦しくてギャーッ、ギャーッと力いっぱい声をだして吸い込むと、僅かに空気が取り込めた。 ラッキー!方法が分かった。 駆け寄ってきた相棒が、「電話しようか?」 呼吸が出来ず、ギャーッ、ギャーッと返事できず。 ギャーッ、ギャーッと何回も大声を出しているうちに呼吸が出来る様になった。 苦しくて、死ぬかと思った。 ここで、一か月前にも同じ様なオジサンが転倒したんだよね。 (長野県山岳遭難防止対策協会 島崎三歩の「山岳通信」第 234 号より) 気を付けていたんだがぁー ここは綺麗だけれども高齢者には危ない所だね。 さぁ、もたもたしていられません。ここは天狗原、小屋は遥か彼方 。 体の各部分を確認しなくては! 左掌小指の根元、右肋骨、右大腿部(内もも)が痛い!(足、動くのか?) 左手薬指と中指の付け根と左眉毛上部、僅かに出血。 右腕右肩、左手首のあちこちに擦り傷。 多分初めの一言は、「メガネ!」だったかと 「電話で呼ぼうか?」 「待って」 (それじゃ、遭難じゃん) 「動ける?」 「わからん」 チングルマの群落の中に横たわっている体を動かす試技は怖かった。 (激痛が襲ってくるかも。動かせなきゃヘリだー) ゆっくりと折れ曲がっている右足を伸ばすと、痛み無く伸ばす事が出来た。 (ホッ、歩けるかも!) 取り敢えず、チングルマの群落から抜け出さねば。 チングルマの群落へ前のめりで飛び込んみたい。 チングルマの群落は、綺麗なんだよねー 左掌と胸は痛いが、肩は打っていないみたい。 (歩けるんじゃない?!遭難じゃ無いみたい。リュック背負えるかだけどね) まず、傷を飲料水で洗い、マキュロンで消毒、絆創膏。 右大腿部(内もも)が痛むので、バンテリンスプレーをたっぷりと! (救急薬はリュックの天、探さなくても相棒が直ぐに持ち出せる所に常に収納) リュックを背負ってみようと、立ち上がり数歩歩こうとした時、 再び、前のめりに転ぶ。幸い、倒れた先にリュックありで、無傷。 (リュックに着けていたGPSを踏んづけて電源OFFにしたみたい。以後GPS記録なし) 暫く、リュックの横で休む事に。 (運動神経が、何かおかしいか?脳梗塞が再来したかも) どの位座っていたか記録が無いので不明だが、リュックを背負って出発したのが11時43分。 リュック背負いは完璧だった(痛くない)ただ足元にGPSが落ちていた。 体の調子を伺いながらゆっくりと行動(下山)開始 まだまだ、傾斜がきつい下りが続く。、 途中、一寸した段差でバランスを崩し前に倒れる。 Wストックだったが、バランス崩した。 段差の下で、様子伺いしていた相棒に突進、相棒はその勢いで道の山側斜面に激突。 怪我無し (よくぞ、体を張って受け止めてくれた。有難う) あとは、景色なんぞは見ていられません。 二人して、傾斜が緩やかになるまでは、超ユックリペース。 途中、大曲の水俣沢で、小屋への到着が16時を過ぎることを電話連絡。 ババ平で大休止して、 槍沢ロッジに16時過ぎに到着。 受付では、一昨日坂本さんに云われたように、直ぐに宿泊カード記載に入った。 相棒が受付嬢に何か話している様だったが、 記入に必死(だって、文字が良く見えないし、書く文字が思うようにならなかったのです) 書き終わって、受付に持ってゆくと、夕食17時、風呂16時から16時50分と告げられた。 何がきっかけか覚えていないが受付嬢は一昨日の地震の時にライトもって外に出てきたみたい。 その時、2階からライト照らしていたのは僕です。と言ったら何か急に親近感をお互いに持った。 部屋は、一昨日と同じ部屋。 部屋に入ると、相棒は手際よく部屋着に着替え風呂へ(人数制限で行列だったんです)。 大分遅れて行列に参加すれど、相棒は一人前。 全然行列が消化されていない!! あとで判明したんだが、脱衣場で洗濯している奴がいたみたい。 困ったもんだ。 夕食は、連泊扱いメニューだったみたい。豪華。嬉しい。 左掌が腫れ始めていたので、氷を貰って冷やすことに。 (快く、数個の氷を頂きタオルにくるみZIPに入れて、消灯直前に氷のお替りをして、一晩中冷やしていました)
朝食メニューも連泊扱い。シシャモが美味かった。 いつもの事ですが、ゆっくり出発です。 有難う、槍沢ロッジ。 今日の予定は、コースタイムだと3時間。ゆっくりと歩きます。 横尾までは、まだ段差がある場所があるので慎重に! キャンセル料5000円を払おうと受付に行くが、今回は不要との事。 山田(息子)さんとは会えなかったが、有難う。 (風呂場前でペンキ塗り作業中?塀越しに確認) 徳澤園には早めに到着。お昼を食べたが未だチェックインできず。荷物於いて、河原まで散策して時間つぶし。 14時のチェックイン後、即風呂へ。 ここの風呂は、シャンプー使えるので普通に風呂です。 気になったのは、脱衣所の籠を撤去し、入り口においてあるコンビニ袋を使う仕様。 世の中、CO2問題で廃止方向なのに、これで良いのか? 風呂上り、掌がズキンズキン。 腫れを見せて氷を貰おうとしたが、拒絶された。驚き! 理由は、喫茶で使う分しか作っていない。 もう夕方で、喫茶なんて混雑する時間じゃないのに。 呆れたので、アイスコーヒー5-6杯買えば良いのか!と言ってやったら、 洋菓子のテイクアウトについてくる保冷剤2個を渡された。 悪趣味内装と調度品。環境保護無視の経営。 もう嫌だ!こんな宿。
次は絶対徳澤ロッジにするぞ 入山する登山者多し また、急ぐ下山者も多い 掌、胸、太腿の痛みは、悪くなるでも良くなるでも無し。 転倒後、10キロのリュックを背負って3日間歩いて来たのだから骨折などの大怪我をしてはいないと思ったが、 上高地バスターミナル奥にある診療所に医師が居るとの事で診察を受けた。 掌の腫れは、自然に治るのを待つのみとの事、 胸の痛みも、触診では骨折はないがヒビが入った可能性はあるとの事。 概して大事ではないみたい。 痛むようならロキソニンを処方すると云われたが、アレルギーでダメなことを伝えて退散。 医師の大事では無いとの言葉を聞いて一安心。
痛み止め薬:カロナールと湿布を処方され、安静にといわれた。
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実は、胸椎ヘルニアでして 年に2-3回痺れに似た痛みを感じる時と同じ感覚があるので ヘルニア状態の変化をチェック。 胸の痛みに安心して湿布を貼り続けてます。 |