2008 GWの西穂高山荘

今年も西穂高山荘へ行ってきました。
西穂高岳やその手前のピラミッドピークとか独票なんかじゃないですよ。
行ってきたのは、西穂高山荘です。

今年は、5/3,4,5,6。5/3は朝から大渋滞を予感し、前日の深夜出発!。
なんていうのは素人の浅知恵なんて言いませんよ。皆さん、そうするんだから。でも、
高速道路の渋滞予想は、前日の5/221時から始まり5/3終日になっていたのです。
以前に前夜出発で痛い目にあっているんです。
だから、出発は5/3の午後と決めていたんです。中央にするか関越にするかは出発時の状況次第。

結果、都内を午後2時半過ぎに出発、諏訪SAが午後5時。
台数は結構なものでしたが、渋滞ナシ。正解です。
その日は、水が引き込まれた田んぼの夕暮れ時を満喫して、おしまい。
5/4朝は、4時半起床。早いでしょう!本人も早すぎる感じでもっと寝ていたかったんです。
しかし、新穂高の駐車場は直ぐに満車になるので8時前に到着させなくては、第二ロープウェイの2時間待ち整理券が待ち構えているんです。
村井にある、未だ深夜メニューのすかいらーくで朝食後、出発。

途中、セブンで菓子と水(500ml、ポカリ500ml)を調達。
6:45に通過したグリンデルの前庭には数台お客さん?のクルマが未だ止まっていた。

蒲田川、左俣谷の公営駐車場には、7時50分到着。殆ど空っぽ、一番奥の3段目(この駐車場、川に沿って傾斜があるので三段に整地されているんです)に2台が止まっているだけ。
最大関門無事通過。あとは、第二ロープウェイの乗車待ち時間。靴を履き替え出発。

新緑の駐車場から焼岳
右足の親指の爪が圧迫されて痛い!大丈夫かなぁー、不安がよぎる。
ロープウェイは始発の8時半前に運転していた。今日は劇混みの日を彼らも認識しているのか、早めの運転開始だったみたい。ピストン輸送状態の第一ロープウェイに8時半に乗車。だんだん小さくなる駐車場には、クルマが一杯。ほんの30分前は僕しかいなかったのに、始発の30分以上前に到着しなくては、やっぱり満車で苦労するのだ。
第二ロープウエイもピストン輸送状態。久々に二階に詰め込まれて出発。
上の駅に着いたのは、9時すぎ。快晴状態。
久々に加賀白山の山並みがくっきり見えている。噴煙が上がっていない焼岳。真っ白な鷲羽岳。そして、双六の豚尾根までが、まだ真っ白状態。 眺めは感動ものだ、しかし、従業員の「写真撮りますよー」だけが煩い、展望台だった。
この声、稜線まで上がっても良く聞こえるんですよ。それだけ大声なんです。

ここのコーヒー美味いのです。早々にケーキセット(チーズケーキ)
慌てて歩き出すことは無いのです、まだ、9時半前。ここは海抜2100m。高度順応です。
あと、ゆっくり歩いて2時間で小屋に着いてしまうのです。次々に到着する観光客は、こぞって屋上の展望台へ移動し、後は売店でお土産購入。平均滞在時間30分弱かなぁー。もっと、ゆっくりして行けばいいのに!!

さぁー、行列トイレも済んだしスパッツ付けて、出発です。
今年は、アイゼンを駅舎の出口で他の登山者と一緒になって付けて出発。

屋上の人々

双六岳、鷲羽岳、樅沢岳

加賀白山

焼岳

西穂高岳

食堂

雪遊び中家族

冬道展望台から
同じ場所でアイゼン付けた3人組、歩くの遅い!抜きつぬかれつ状態。小屋まで一緒かなぁー、会話無く嫌な感じ。荷物もそれなりの大きさのリュック背負っているし、小屋泊まりかぁー?何度目かの追い抜きの後、小屋が最後に見届けられる場所(勝手に命名:冬道展望台)で写真を撮っていると追いつかれた。小屋が見えなくがっかりしていたので、Viewポイントを教えてあげて、尋ねてみた「何処までですか?泊まりですか?」。
特に決めていないみたいだが、日帰りだと明るく答えてきた。「独票日帰り、無理ですかねぇー」「無理じゃないと思うし、結構日帰りしているよ」でも、こちらは泊まりだからこのペースだと余り先に行けないよ。と言って冬道展望台を先に出発。次の急登り開始前地点でアンパン休憩。座っていたら、彼らは休まず登っていった。この後、彼らとは会っていないのだ。何処まで行けたのかなぁー?急登りも、何処までも続く薬師沢→雲ノ平とは違って直ぐに終わってしまう。そう!小屋の裏手に出たのだ。何やら小屋からスピーカーの声。受付午前中の分は12時までで、午後は1時からだと言っているみたい。
11時45分。
西穂高山荘の宿泊受付は午後1時からと思っていたので、ラッキーとばかり、小屋の受付へ急いだ。

小屋が見えて、登り終了

小屋の前の人々
今回は、小屋のご好意で「展望個室」に泊めていただけることになっていた。2面が窓で、焼岳と笠ヶ岳が両方見える!!
有難うございます。
今朝が早かった為か、眠い。畳の上で横になると、そのまま眠ってしまった。隣の部屋で子供が大騒ぎしている声で目が覚めた。午後1時半。良く眠ったぁー。
空には雲がわき始めていた。しまったぁー、そのまま、もっと上に行っておくんだった。焦るが、昼飯だ。高山ラーメンとおこわご飯で昼食、食後のコーヒーも!さぁー、もう一登り。丸山を目指す。

展望個室

乗鞍と焼岳

笠が岳
丸山までの冬道は、全て雪の上。小屋からの始まりは、上高地側の丸坊主で腐ってズブズブ雪急斜面を昇る。この時は、足元の悪さと傾斜の凄さで恐怖感に襲われる。しかし、立ち止まる事と踏み抜く事なく進むと10分弱で緩やかな稜線にでる。この丸坊主ズブズブ急斜面、雪の下はハイマツが茂っているらしい。途中、傾斜が特に急な斜面一カ所で枝がではじめている。去年と同じだ。その周りは特にズブズブ。5ー60cmの踏み抜き跡だらけ、はまったら大変だ。そんな所で、中年二人組の対向者とのすれ違い、大変だったよー。

急斜面で踏み抜くことも無く、無事稜線に!あとは、広々とした稜線の尾根を丸山まで進めば良いのだ。ここも全てが雪の下。丸坊主ズブズブ雪、気を抜くと踏み抜きです。前方に前穂の吊り尾根と明神岳を見ながらの雪原の尾根道散歩です。

丸山。何処が丸山だか標識が無いから分からないのです。2万5千の地形図で2452mの標高点が記載されている場所(標石あり)なのか、その先の大きなケルンと一寸した座り木がある所なのか、丸山って何処だー!とりあえず、標石のあるところは、人が多く居たので、ケルンの所まで行って大休止。西はすっかり雲。静かぁーな山の中。

小屋の前で雪遊び

霞沢岳

大正池

明神岳

ピラミッドピークと独票

笠が岳

前穂高岳

下ってくる人

丸山辺りで、のぉ〜んびり

雲に消えてゆく県警へり

秩父沢

霞沢と上高地

右のアップ(バスターミナル)
ケルンから先は、一旦、ほんの少し下った後、何処までも(独票まで)登る急登りの始まり。だから、ここで大休止。後は小屋に戻る気でした。 暫く、座り込んで先の急斜面を下って来る人達を眺めていました。聞こえてきた音は、蟻の様にチッチャな彼らの話し声、本当に静かなんです。突然聞こえて来たのは、遥か頭上の雲間からグライダーのモーター音。それと、かなたから近づき頭上を通過してゆく県警ヘリの爆音。
風もなく、心地よい時を過ごすと元気が沸いてきます。まだ、3時前だし行ける所まで言ってみる事にしました。決めた事は、Return開始が3時半。一旦下って、登るわっ登る!
斜面が急で恐怖を感じ始めた頃、タイムリミット到来。小屋への帰還開始です。戻りも雪を踏み抜く事無く、富士山砂スベリ感覚で早いっ早い!。小屋から1時間かけて歩いた所を、30分で!小屋には4時到着。

あとは、夕食の5時半まで、小屋のレストハウスでホットカルピス&ビールという事で、すごしちゃいました。ビールを飲んでいると隣の席から声をかけられた。「□▲%○*▼着ていた人でしょう?」「・・・?」「黄色と**色の合羽!」「あぁー、そうですが…、???」着ていた雨具のブランド名を言っていたみたい。道具のブランド名?、覚えてないです。以前にも、山で何かのブランド名いわれた事あったなぁー。山道具は、ブランド名が重要なのかなぁー?
声をかけて来たのは、さっき小屋からの登りの急傾斜で、すれちがった中年お二人さんでした。お二人も丸山までだったそうで、夫婦なのか?不倫なのか?単なるお友達なのか?得体の知れない仲良し男女でした。
夕食には、缶チュウハイ。この日は、ビール&チューハイでアルコール過度です。丁度、天気も悪く夕日は眺められないので、即寝です。就寝19時。

水不足の小屋の夕食

小屋の夕食風景