暖冬の2月 上高地のお散歩

 金曜日を休んで、真冬の上高地散歩。今年も中の湯に連泊確保。

 出発の金曜の朝は、前日迄の会社員疲れが残り起きるのが、そして荷物まとめが辛かった。やっと準備ができ出発したのは9時。
平日の9時は都内の渋滞が一瞬緩和する時、スンナリ永福から首都高へ。後は、ひたすら下り高速を松本に向け車を走らせるだけ。
朝メシのホットドッグと眠眠打破を石川PA、ガス補給は談合坂SA、甲斐駒見物は中央原PA、順調に、SA、PA停車をこなし、ちょいと時間が早いが諏訪SAで昼食NGトンカツ定食。松本ICでの支払いは、久々の割引無し料金(*_*)。

 R158は、ガラガラ。インターを出た後も順調。最後のコンビニで明日の水を補給し、グリンデルを目指す。
諏訪SAで休憩してから休んでいないので、休まなくては、でも、またしてもグリンデルは準備中。仕方なく、沢渡まで連続運転!沢渡停車は、いつもの川向こうではなく、少し先の、最近出来た売店がありそうな電鉄バスたまり場にした。疲れて糖分補給したかったんです、しかし、冬季休業中で自販機のみ稼動。トイレと缶コーヒーを済ませ、後部座席の荷物整理。沢渡で停車した最大の理由は、釜トンネル前で携帯が使えないので、中の湯へ迎車を頼む為だ。電話をして、本日のLastRun。

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02/16 9:20
平日の石川PA 仕事中の車ばっかり

02/16 11:41 甲斐駒ケ岳
とっても良い天気 八ヶ岳PAから

02/16 11:42
八ヶ岳もちゃんと見えてます

02/16 12:31 新島々
何ですかねぇー?



 旧道のゲートを開け、駐車形態を検討中に迎車到着。アドバイスに従い駐車完了。今年は雪が少ない筈なので宿まで自立走行を考えた事もあったが、週末前で除雪未完の道の走行を諦めて正解。結構積もっていました。
 今年も穂高の見える部屋。もう夕方なのに、青空をバックにはっきりと穂高は見えていた。

 やはり平日の金曜の為か、客は僕らの他は数組。穂高の見える部屋は、2階の一番奥まった場所。部屋までの長い廊下はぬくぬく暖房が効いていて、僕らの部屋にたどり着く迄の部屋は空き室、なんか申し訳ない気持ち。夕食に朴葉みそステーキを追加注文し、18時の夕食までの時間は、風呂に入った後、眠ってしまった。

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02/16 14:48
中の湯温泉旅館のロビーから

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まだ、晴れています

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前穂高と明神岳

02/16 16:02
吊り尾根の左は、奥穂高岳


 気付くと窓の外の穂高はシルエット状態、食事の時間。ぬくぬく廊下を移動して食堂へ。ボトルワインで、美味しいさ倍増。食べ過ぎたぁー。酔いがまわり、7時半に消灯。食べ過ぎで、朝の6時少し前まで苦しい一夜であった。

中の湯旅館のご紹介

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脱衣場

浴場(露天は昨年のを見てください

浴場の通路、薬師如来

年代物。丸太の椅子

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とにかく、食べ過ぎました。
普段は飲まないアルコール。
酔っ払ってしまい、料理の写真も撮り忘れています。

夕食:他にも岩魚や天婦羅

特別料理:朴葉みそステーキ

この豆腐、気に入りました


 朝焼けの穂高を部屋から観た後は、温泉そして朝飯。8時半に出発して釜トンネル前まで車で送ってもらう。車から降りた時に、数人のパーティーがご出発でトンネルの中の暗闇に消えて行った。
この日は売店担当のおじさん、お休みで売店もまだ開いていない。トンネル入口付近は日陰でとっても寒いんです。タクシーで先についていたパーティーより先に出発。昨年、新装オープンした釜トンネル、中は意外と明るい2車線。センターライン上を行く。傾斜11%、歩くには結構急な上り坂。でも、天井からのヒョウ柱は一本も無いので安心歩行。しかし、工事関係の車が通行するんで、トンネル内に轟くエンジン音には注意。この日も、1台の軽自動車に追い越された。(^O^)/荷台で良いから、乗せてけーダ。いつまでも鳴り止まぬ走行音、軽自動車のくせに結構うるさいのだ。やっと静かに成り始めると今度は、前方の暗闇から重低音が聞こえている。センターライン歩行を歩道歩きにして進むが音の主はいっこうに見えて来ない。おかしい。去年を思い出し、勝手に決定。出口付近で除雪する重機の音と決めて、再びセンターライン歩き。いよいよトンネル歩行終了。

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出発!釜トンネルへ

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旧R158カーブ

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トンネルの中からゲートを

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トンネル出口付近で抜いていった3人

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焼岳

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出口付近で


 暖冬雪不足の冬だが、外は一面の白銀&青空の世界。心うきうき足どりかろやか、アイスバーンの道を注意して、小股で小股で進みます。やっぱり雪、少ないです。アイスバーンの道は3月中旬、雪解けが始まった頃の様。今は、2月、道は雪に埋もれ、カーブミラーが雪から半分顔を出していなくては!なんて話しながら、穂高展望カーブに到達。

 青空と真っ白な穂高。無雪期には車で通過して気付く事がない地点、歩きでやって来て味わえる感動地点。何度見ても感動物です。更に、今年は初物が加わった光景。 霧氷が枯れ枝に着いているんです。キラキラ光っているんです。久々にこの場所でシャッター切りまくり。気付くと帰還して来た単独男性が傍に。「霧氷、出 て ま す。」かなり、興奮状態。挨拶程度の言葉をかわし、引き続きシャッター切りまくっていると、後ろから声「ほら、湯気もたって、凄かったんです」と言ってコンパクトデジカメの液晶を見せた。そこには、田代池から湧き上がる靄が、霧氷とともに逆光の陽を浴びてキラキラ。よかったですね。単独だと劇的瞬間を同時体験し語り合いが出来ないですもんね。お気をつけてご帰還下さい。 でも、寒かっただろうなぁー。

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焼岳

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穂高展望カーブから

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霧氷つきの穂高

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帰還してくる、単独男性1人


 穂高展望カーブを過ぎ、坂を下りきった辺りが工事用除雪済み道の終点。除雪は橋を渡って対岸へ。枯れ枝に霧氷を付けた木が多くなる。大正池ホテルまで、霧氷を付けた枯れ枝に囲まれた日陰道を行く。ホテル横でトイレ渋滞。先を歩いていた3人に追い付く。ここで、レンタルスノーシューを付ける事に、今年のスノノーシューは簡単装着。最新型は便利。この時期いつもは、パフパフ雪が、しかし、今は表面が薄く凍っていて歩くとパリパリと音がする。まるでクリーム・ビュフレのカリカリ表面の様。
 ホテル横の河原から湧水地に掛けられた橋の上の雪も少ない。1メートル弱かなぁー。その先の河原は、日向で暖かく上着を脱ぐ。気付くと周りの霧氷は全く無くなっていた。田代池への林も雪少なめ。少なめといっても地面は出ていません、出ていたのは、ほんの数箇所で笹のはの先っぽが顔を覗かせていた程度。冬限定裏見の田代池への分岐は誰も踏み行った形跡なし、&青空が高層の薄い雲で灰色になっていたので、通常コースを進む事に。だって、雪の穂高には、青空でしょう、それが無いなら無理する事ないもん。

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先を行く三人も、歩くペースがダウン

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誰もいない、大正池

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陽射しが差込み、地面に落ち始めた

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さっきまで輝いていた、焼岳麓

02/17 10:35
日陰には、未だ残っている

 田代池も日向で暖かぁー!更に1枚脱ぎ散策。少なめ雪から覗いている柵に腰下ろし休暇。相棒はカメラ片手に後ろの広っぱへ、俺、疲れて柵に腰掛けっぱなし。じわーっと足の中で疲労物質が移動中。疲れ易くなったなぁー、年寄りだー。相棒の戻りが遅いので、荷物ほおって俺も後ろの広っぱへ。な!なっんと、薄雲が無くなり青空をバックに穂高が鎮座しているではないか。シャッタータイムの開始、裏見の田代池に行かなかった事を後悔しながら。 暫くの間は二人のシャッター音だけが聞こえていたが、団体さんのご出馬。ベストタイミングでのご到着でした。やっぱり、青空と白い穂高を目の前にして、皆さん出る声は、「ハー、フー、凄い」の連発。
 僕達は、取り立てた目的地は無いので、広っぱから去ったのは皆さんが出発した後の最後でした。柵の脇にほおって置いた荷物の所へ戻り、またまた、腰かけて一休み。どちらからとも無く「飯!」。一寸早いのですが腹減った気分。中の湯温泉の弁当、おにぎりを一口食べて出発!

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お弁当カーソルのせると中身表示)

02/17 11:09
空が、
で無いんでシー!

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日向であつたか田代池

02/17 11:21
団体さん、ご到着

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青空の穂高

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雪遊び夫婦

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静かです

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軽装な団体、出発。何処へ行くの?


 「何処へ行こうか?」気分。戻るか中の瀬園地(田代橋)へ行くしか無いのですが、二人とも、かなり疲れたみたい。戻る気十分、でも、気分が十二分じゃなかったので田代橋まで行く事に決定。先の団体が、通常の道とは違った方向へ消えていったので、今回は探検気分でそちらへ。林の中で、だんだん踏み後が不明瞭に。不安を隠さない相棒、彼ら何処へ行ったのだろう?と思い始めたその瞬間。僕達は、数多くの視線を感じた!右横を見ると、木の幹と同じ色をした動物が、すると視界の左端で動くものが。そう!猿。上にも、後ろにも、そして遠くにも目を凝らすと、僕達、猿に囲まれているんです。一瞬の恐怖。相棒、「戻ろう!」「うん」すたこら、田代池の分岐まで戻り、猿の包囲網から脱出!した。熊でなくてよかったぁー。暫く行くと、また、猿の群れと出くわす。今度は慌てず、そのまま踏み跡を進み、猿たちは、踏み跡を横切り梓川へ向かって行った。田代橋は、去年のように雪に埋もれてはいなく、休憩小屋で無事座ってお昼を頂く。やっぱ、田代橋は寒い!川を伝って風邪が吹いている為だろう、食事はあったか田代池で済ませるべきだった。

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田代橋

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とっても寒い、昼食休憩所。


 さて、戻りです。スノーシュー手に持って出発。二人とも、河童橋まで行く気はもう持っていなかった。意見が一致。「帰還」
 帰りは、帝国ホテルまで行って、車道を楽して帰ろう!帝国ホテルまでの道は、未除雪。そこを、必死になって歩く男女の二人組みとすれ違う。お父さんと娘さんかなぁー?何で、あんなに必死になって歩くの?もっと、ゆっくり楽しめば良いのにぃー!
僕達、車道に出れば楽な道! と思っていました。昨年は、除雪されていたから。期待は、見事に期待を裏切られ、未除雪!大正池Hまでの戻り道は、長かったぁー。途中、雪原に木の実や枯れ枝が落ち、何処が道か全く分からない道を延々と歩きとおして、やっと大正池ホテルに到着。
此処で、温かぁーいコーヒー注文、といけば良いのですがホテルは冬季休業中につき無理。持ってきた、甘くて美味しいコーヒー牛乳を飲んで休憩。さっきの男女が川原をつたって到着。女の人は疲れ果てたのか、見えている間に二回も転倒してました。

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田代橋少し手前の定点(去年は)(一昨年

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大正池H、一回目の転倒目撃

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雪、少ないでしょう

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小鳥が沢山居るんです。

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青空が無くなって、鉛色空

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朝、枯枝を美しく輝かせた残骸

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一緒に歩いた、中の湯Newスノーシュー

02/17 14:13
ミルフィーユ ?

  あんパンを半分食べ、トンネルに向けて出発。いつもだと大勢の人に出会う大正池だが変な親子二人が先に出発しただけ、誰もいない無音の上高地、都会では体験出来ない、貴重な体験、でもいつまでも無音が続くと恐怖感が湧いてきます。途中、取水口付近で一休みして、工事現場通過。展望カーブで振り向くと、その瞬間に低い雲が流れ穂高を覆い隠した。タイミング良すぎ!相棒と顔を見合わせ、ベストタイミングの幕の引きに驚く。
 その先の道は日向&除雪のためか、路上の雪が解けシャーベット状態。乾いた路面が出ている所もあって、まるで春。3月中旬以降の様相。
トンネル、入って直ぐに追い越して先を行く人も後ろを歩く人もいないので、ちょっとした遊びを。始めは、恥ずかしいので遠慮がちに「アッ」っと声を出してみる。全長1000mを越えるトンネル入り口付近で発した声は、暗闇の中をいつまでもいつまでもコダマした。(音速:331.5 + 0.61t (t は摂氏温度)m/minits)
 トンネル出口の中ノ湯売店は営業中。ほっとコーヒーを注文し、朝、宿で言われたとおりに携帯で迎社をお願いする。朝食以来の温かい物を口にし、ほっとした一瞬でした。直ぐに車到着で、中の湯に戻って今日の行動全て終了!
 中の湯は、小雪。夜、積もるかなぁー。

 夕べの食べ過ぎには苦労したし、今夜は結構大勢さんが御宿泊なので、二泊目の特別料理は注文しませんでした。ワインもハーフに変更。夕食6時半、朝食7時と聞いて、まず、風呂で暖まってから、うたた寝。6時半の夕食時は、にぎやか。二つの広間は団体で満席。テーブル席も、たぶん満席。昨日とはまったく違った光景、やっぱ、にぎやかなのは良いですね。
昨夜と違って、なかなか眠れない。TVを10時過ぎまで見ていたような記憶。

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02/17 17:52
御品書

八寸 サーモン押し寿司
海老鬼がら焼き

2007/02/17 17:53:45

 しのぎ 蕎麦がき

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刺身 岩魚洗い

焼物 岩魚南蛮

汁物

02/18 6:29
朝食の湯豆腐


 あさ、5時過ぎに自動起床(5時半の目覚まし前に自力で起きたって事)。外は?雪です。一晩中降っていたみたい。天気が悪いと皆さん出発が遅いんですよね、山って。この朝も、朝食の7時前に出た人たち居たのかなぁー?朝食の時も席が満席。
多すぎる荷物をまとめて、8時半の送りの車出発を待つ。さぁー!下りたら、先ず車の雪下ろしだ!覚悟決めて、ゲートの脇の車に着くと、きれいに雪下ろし済み。ガードマンにお礼を言い、エンジン始動。
  

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リス

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リス

02/18 8:23
昨日は見えた穂高。見えていません。

02/18 9:27
道路には積雪。

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除雪済みのMyCar

02/18 12:14
八ヶ岳PA、一寸敷地外から

 途中、久々の営業中看板のグリンデルでコーヒー&観鳥&タンノイ視聴&真空管御対面タイムを過し、松本ICへ。諏訪SAで林檎タルトして、八ヶ岳PAでトイレ&撮影タイム&眠眠打破、石川PAで昼食(メニュ変更により、定番:海の幸丼なし)。

以上
02/18 9:45 帰路の途中の、梓湖(幻想的だったなぁー)